暁 〜小説投稿サイト〜
異世界から問題児達と愉悦神父がくるそうですよ?
プロローグ 

[1]後書き
目が覚める。夢ならば覚めてくれ!そう願った。
しかし現実は非情にも彼に現実を見せる。
「なんで……なんでよりによって麻婆神父なんだよ!!」
そう。彼の今の姿は誰がとう見ようと型月の運命の外道神父にしか見えない姿をしている。
違うところと言えば、まだ年齢がそこまで行ってなく、若々しいというところぐらいだろう。
彼は元は二十三歳の無職だった。所詮フリーターというやつである。
ある日たまには良い事をしてみるのも良いかもしれないという謎の衝動に駆られてボランティアをしているところだった。
簡単に言えば暇だからゴミ拾いをしているところだった。
道路で躓いた小学生くらいの少年がトラックに轢かれそうになっていた。
これ、なんてテンプレ?などと思いながらも人生が真っ暗な自分とこれからまだ先が明るそうな少年を天秤にかけて結論的に言うと俺が轢かれた。
だって人生を諦めているやつがのうのうと生きて子どもたちが死んでいくのはなんとも言いがたいだろう?
まぁそんな感じで俺の二十三年間の人生はまくを閉じた。

しかし気がつくと俺は教会の中で神父の格好をして倒れていた。
あの慌てふためいていた時が懐かしい。
自分の体を確かめて、マジカル☆八極拳の動きをしたり麻婆を食べたり、麻婆を薦めたり、麻婆を与えたりしていた。あの頃の自分がとても懐かしい。
あ、麻婆は今でも食ってるよ。それだけは忘れたくない。
あの初めて麻婆を食べた時の食感が忘れられない。
あの味を知り、四川まで飛行機で行き、花椒の痺れるような辛さを味わい修行し究極の味に至った。
そして日本で店を開きお客様に本場の最高の味を提供するために現地から挽肉・赤唐辛子・花椒・豆板醤を大量に輸入しより本格的に仕上げてきた。
それのお陰から店も日本一辛い麻婆豆腐の店として有名になり生計を立ててきた。
勿論、マジカル☆八極拳の修行も忘れていない。
この前、猛虎硬爬山が完璧に出来るようになったのでマジカル☆八極拳風に色々とアレンジしていく気だ。
八極拳も言峰ボディだからか習得が早い。さすがはKOTOMINEなだけある。
だがやはり自分的には基本的な震脚や冲捶などを極めたい。
いつかは李書文のように『二の打いらず、ひとつあれば事足りる』とか言ってみたい。
自分にはまだ先が遠いな。拳の一撃では車一台程度しか吹き飛ばせない。
しかし修行め行き詰まってしまった。もっといい修行場所になりそうな場所ほないのだろうか。

そんな時だった。何もない空から手紙が降ってきた。
手紙には『言峰 綺礼殿へ』と書かれている。何もない場所から突如自分宛で飛んできた手紙。
だがこの手紙なら自分の願いを叶えてくれそうな気がした。
そして神父は手紙を開く。
[1]後書き


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