暁 〜小説投稿サイト〜
黒猫が撃つ!
一弾 武偵と掃除屋……
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ある『チェス』が行われていた。
盤上では激しい攻防が繰り広げられており、どちらの駒も残りは僅かしかない。
そんな対戦の最中、一人の男がふと呟いた。

「おや?
これは面白い事になったようだね」

「対戦中に考え事とは随分と余裕だね、教授(プロフェシオン)?」

「ああ、すまない。
けどこれは君にも無関係な事ではない事だよ。
何故なら君が世界でただ一人尊敬していた人物に関する事だからね」

______ガタン。

教授(プロフェシオン)と呼ばれた男のその言葉に、目の前に座っていた人物は勢いよく立ち上がり座っていた椅子を倒したことすら気に止めずにその言葉を呟いた。

「まさか、君も来たのか______トレイン」

余談だがその男が座っていた椅子(今は椅子と共に床に転がっているが)には、一本の鞘に納められた刀と呼ばれる刀剣が立てかけてあった。
その銘は『虎徹』と呼ばれるものだ。
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