一弾 武偵と掃除屋……
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いた。
「死にたい奴はどこのどいつやー?」
「うおっ!」
その人物が手にしている銃の銃口の向きから狙いは俺だとわかる。
俺はすぐさま装飾銃のトリガーに指をかけた。
だが前に子供化した時にそのまま装飾銃を撃っても反動で銃を落とした事を思い出し握るだけでトリガーを引くことは辞めた。
「トレイン??」
「なっ、蘭豹??」
「うりゃあ!」
______ドゴオーンと鳴り響く銃声とともに俺の方に飛んできた銃弾を装飾銃を使い、爪で弾き飛ばす。
「ぐっ……痛てえぇぇぇ??」
普段ならなんなく叩き落とせるはずの銃弾。だが、今のこの子供化した小さな肉体では弾の反動に体が耐えらねえ??
俺は身体を廊下の奥までそのあまりに高い威力により後方へ押されてしまった。
子供の身体でも反応できたのは以前子供化した時の体験やこれまでの経験、戦闘勘によるところだろうな。
だけど、それにしても……
「チッ、身体は痛てぇし、何より重いな……」
銃弾を装飾銃でガードするだけの単純な動作だが、装飾銃の重さは2.5sもあり、大人の身体ならまだしも子供の身体では若干重く感じる。
ただガードしただけでこれでは満足に銃撃することはできない。
どうしたもんかと飛んできた銃弾を叩き落としながら考えていた俺の耳に大声を上げる女性の声が聞こえてきた。
「オラー、死ね死ね!死に晒せー!
ワイを呼び捨てにした遠山も一緒に死に晒せー??」
その大声の先に視線を向けると、サヤが入っていった扉が開かれていてその扉の中から2メートルはある長刀を何本も背負った大女が現れた。
その大女は髪型をポニーテールにしていてカットジーンズを着用している。
先ほど俺に向けて撃った拳銃を片手で握ったまま、ポニーテールをブンブン振り回しながら背中に背負う長刀の一つを片手で取ると突然襲いかかってきた。
「まずはお前から死に晒せー??」
______ガキィィィィィィンと金属同士が当たる音が鳴り響く中、大女は長刀を装飾銃で受け止めた俺に嬉しそうな、まるで肉食獣が獲物を見つけたみたいな嬉々とした表情を浮かべ、長刀を握る手の力を強くしてきた。
「っ??
ははっ、イイぞー!もっと楽しませろやー!」
______キィン、キキィィィン、キィーン
1分、2分、3分……5分は経つだろうか。
最初は拮抗していたがあまりのその力強さに装飾銃でガードしていた俺は次第に後ろへと押されはじめた。
ぐっ……なんつう、馬鹿力だ??
一撃、一撃が途轍もなく重い。
それもただ重いだけではなく、一撃、一撃が鋭い。
まるでクロノスの|時の番
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