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黒猫が撃つ!
一弾 武偵と掃除屋……
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ない。

困った……という顔でサヤを見れば彼女は______

「しょうがない、か……。
トレイン君……ちょっと来て!」

サヤは俺の顔を見つめて何やら決意した、という顔で一度頷くと椅子に座る俺を立たせて手を握りながら歩き始めた。

「ちょっ、ちょっと何処に行くのよ!」

当然のように追てくるアリア。
キンジの奴は渋々といった感じで仕方なく追てきてるようだ。

「ちょっとサヤ。
何処に行くんだ?」

「校長先生の所に君を連れて行く。
後は君次第……」

「ちょっと待ちなさい!
こ、校長ってあの……?」

「そう、緑松武尊校長。
彼ならトレイン君を武偵にできる……かも」

「ちょっと待ちなさい!
そもそもトレイン。
アンタ何者なのよ!
武偵じゃないのに帯銃してるなんて法律違反よ!」

アリアがそう叫び、そんなアリアに向けてキンジが「不法進入したお前が言うな!」とか呟いている。

「トレイン君、大丈夫だよ。
君に不利にならないように私が守るから」

「あ、えーと……俺武偵とか、別に興味ねえんだが……断」

断れねえか?
と続けようとした言葉をサヤに遮られた。

「駄目だよ?」

サヤの微笑み(ただし、目は全く笑ってねえ??)により、抵抗むなしく俺は武偵高で一番偉いという校長に会う為にサヤに引きづられながら武偵高の敷地内に入って行った。

サヤに引きづられ学校の校舎、教務科(マスターズ)棟と呼ばれる建物の中に入り、エレベーターで上の階に上がり廊下を進んだ先にある扉の前でサヤに手を離された。
扉窓はスモークガラスに覆われていて中の様子はこちらからでは見えない。

「先ずは校長先生と会う為に私の担任に取り次いでもらうからここで待ってて。あ、勝手に中に入ろうとしたら銃撃されるから気をつけてね?」

「……わかってるわ」

「ああ」

「銃撃?
学校なんだろ?」

何故だか緊張しているような、何かを恐れているような、そんな顔をしているアリアやキンジ。
ただ教師に会うだけで何でそんな顔をするんだ?

「トレイン。アンタ本当に何も知らないのね……命が惜しかったらこの棟では大人しくしてなさい」

「え?何でだ?」

「トレイン。アリアの言った通り、大人しくしてろ。
死にたくないだろ?」

アリアに続いてキンジまで俺に大人しくするように言ってきた。
二人の視線はサヤが入っていった扉の先の方に何度もいっている。
その顔は何かを恐るような、何かを警戒しているようなそんな顔をしていた。

「っ??」

二人の顔色を見ていた俺は突然浴びせられた気配の方に体を向け、向けると同時に抜いていた装飾銃(ハーディス)をその気配の先、とある人物に向けて
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