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黒猫が撃つ!
一弾 武偵と掃除屋……
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ンクでもおかしくないわ」

「ちょっと待てよ!
俺は賞金首じゃねえ。
だからSとかなんて賞金ランクはついてねえ!」

俺は机を手でバシッと強く叩いて抗議した。
アリアは俺のことを犯罪者扱いしてやがるが、俺は掃除屋になってからは後ろめたいことなんてして……なくもねえが、犯罪者呼ばわりされるのは嫌だ!

「いや、トレイン君。
そのランクじゃないよ?」

「へ?」

ランクって賞金首につけられるランクじゃねえのか?
俺達掃除屋が狙う犯罪者、とりわけ賞金首にはランクがつけられる。
SSからCまでありSに近い程、その脅威度は高い。

「さっきから気になってたけどサヤ、アンタとトレインって知り合いなの?」

アリアが俺とサヤの顔を興味げにチラチラ見てきた。
何だ?
サヤと知り合いだとおかしいのか?

「うーんと、何て言ったらいいんだろう。
トレイン君は私の……」

「私の?」

考え込むサヤを見ていると何だが胸の鼓動が高まってきた。
何だ?
何でこんなに緊張してんだ俺は?

「トレインは私の……」

「「私の?」」

重なる俺とアリアの声。
キンジの奴は俺達の会話を聞きたくないのか顔を逸らして何やら数字を呟いている。

「私の……大切な」

何故だか顔を、頬を赤く染めながらサヤは言葉を続けた。

「私の……お、お、弟。
そう、弟みたいな人っス」

「弟……」

「何よ。
姉弟なの?
それにしては似てないわね。
まあ、いいわ。
それよりトレイン……」

アリアがその言葉に満足していないようだが顔を真っ赤にしたサヤを見てこれ以上の詮索は無粋だと思ったのか話題を変えた。

アリアに名を呼ばれた俺だが何故かサヤが俺を弟呼ばわりしたのを聞いてから心の中がモヤモヤしてしまった。だからもう一度名を呼ばれるまでアリアの声が耳に入っていなかった。

「ちょっと聞こえてるの?
トレイン??」

「……ん?
何だ?」

「何だ?
……じゃないわよ。
アンタのランクと所属学科教えなさいよ」

「えーと、アリアちゃん。
それはね……」

話しを聞いてなかったことにお怒りの様子のアリアと彼女を宥めつつ、どう返答したらいいか困り顔のサヤ。

「んーと、さっきから気になってたんだが、ランクとか学科って何だ?」

ランクは俺が知っている賞金首にかけられるランクではないようだし、学科に至っては意味不明だ。

「何って決まってるでしょう!
アンタが武偵高で所属している学科と武偵ランクを教えなさいと言ってるのよ!」

「武偵って何だよ!」

アリアがそう言ってきたが困った事に俺は武偵高で所属している学科なんてないし、さらに言えば武偵というやつでも
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