一弾 武偵と掃除屋……
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「なっ、どうゆうことだ??」
動揺して大きな声をあげる俺。
サヤは上半身を起こそうとする俺を介助しながら答えた。
「んーと、鏡見てみる?」
サヤの提案を受け入れ頷く俺にサヤは手鏡を手渡した。
鏡を覗くと______
「な、なんじゃこりゃあああぁぁぁ??」
鏡の中には小さな男の子、10歳くらいの小学生男子が映っていた。
ちょっと待て!
何だよ、コレ?
何でまた背丈が縮んでんだよ??
「元気出してトレイン君!
小さくなったトレイン君も可愛いよ?」
サヤは俺が小さくなったのにも関わらず嬉しそうに微笑んでいる。
興奮してるのか両手をわきわきさせながら近づいてきた。
「久しぶりに会ったトレイン君が子供姿……メチャ嬉しいっス」
「嬉しくねえーよ!」
「トレイン君」
「何だ?」
「抱っこさせて」
「絶対嫌だ??」
「いいではないかー、いいではないかー」
俺の子供姿を見て理性が飛んだのか、サヤが俺を抱きしめようと突撃してきたが結果的に彼女は俺を抱きしめられなかった。
何故なら……
「ア、アンタ達。何してんのよ??」
「……悪い、邪魔したな」
部屋の戸が開き、あのピンク髪の少女とキンジが入ってきたからな。
「……助かった」
「ちぇー、いいところだったのに」
サヤ、お前は反省しろ!
「先ず、自己紹介から始めましょう。
あたしは神崎・H・アリアよ」
「遠山金次だ」
「水無月沙耶っス!
ピチピチの17歳で専門科は強襲科と救護科を兼任してまッス」
「トレイン・ハートネットだ。
仲間と共に掃除屋をやってる」
お互いに自己紹介をすることにした。
サヤはともかく、キンジと少女のことは何も知らねえからな。
俺達はアリアの案内で先ほどまでいた建物の近くにある彼女御用達の喫茶店に来ている。
飲み物の注文を終えるとアリアが自己紹介を始めたので俺も彼女達に習って言ったんだが……。
「掃除屋?」
「なあ、トレイン。掃除屋って何だ?」
「へっ?何って賞金首を捉えて引き渡すのが仕事だろ?」
「トレイン君。この世界には掃除屋なんてものはないっスよ」
「へ?」
「武偵の隠語かしら?」
「……劇団の人なのかもな」
サヤは呆れたように呟き、アリアと名乗った少女は眉を潜めて考え込み、キンジは何だかわからない事を言っていたが俺を馬鹿にしてることはわかった。
「アンタ、ランクは?」
「は?ランク?」
「武偵ランクよ。
アンタ程の腕前ならAはいってるわね。
いえ、Sラ
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