暁 〜小説投稿サイト〜
ひねくれヒーロー
たとえ今日負けても、人生は続くのさ
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名高い本体を見てみたかったな

「・・・小さすぎるな」

「やっぱり?座ってるからかなーって思ってたんだけどさ、うん
 鬼鮫の腰ぐらいしかないよな、うん?」 


そんなに身長が気になるんだったら立ってやるよ勝手に測れ


「あ、立ちましたよデイダラセンパイー
 うわ、ちっちゃ」

「・・・大体140pといったところだな」

「肉食わねえからじゃねーの?
 ほら、坊主とか肉食禁止してんだろ?」

「えーっ太陽教にそんな戒律ないっすよー
 ボク信徒だから知ってますよ!」

なんだかノリがとてつもなく軽い

原作の凄味はどこへやったんだ

飛段とトビはともかく、角都、目測で身長を当てるな悲しくなる

ギャーギャーと敵地で騒ぎだす男たちを押しのけて、1人前に出てくる

・・・イタチだ


「信徒として非常に心苦しいが・・・巫子殿、抵抗せず御同行いただこう」


トビいや、マダラもイタチもうちの信徒?

うちは一族は月隠れに住んでいたのだろうか

この世界における木の葉隠れの里は月隠れの里ってことでいいのか?

・・・どうでもいいか

両手をあげて降参のポーズ、意味は通じたようだ

水の抵抗により、足取りは格別に重く、牛以下の歩みでイタチに近づいて行く



??宿主、正気か?! 彼奴等に大人しくついて行くなど、何を考えているのだ!??



パルコの切羽づまった声が響く

ズキズキとした痛みに顔を顰める

直に発熱して、倒れてしまうだろう

だけど、今は、今だけは倒れちゃだめなんだ

何も出来ない俺が出来る、唯一の意地の張り所なんだから

胃の腑から何かがせり上がってくる

喉を逆流し、口の端から垂れ下がる液体




「・・・暁の、目的は???」



わずかに目を見張ったイタチを尻目に、問いかけた

真っすぐ天をさし、疑問を浮かべた男たちがその指に注目する

口を開くたびに赤い飛沫が見えた

トビに向かい、問いかける



「???月か?」



???何を、宿主よ、何を知って???



九尾の困惑、迫りくるトビ

あぁ、やっぱり原作と同じだったんだ

熱を上がってきたのがわかる、もう立っていられない

目にも止まらぬ速さで俺の顔を覗き込んだその目は、赤く、ぎらついていた

軽く笑ってみたら、有無を言わさず気絶させられた

































何がどうなったのか

我が精強なる月隠れが、傭兵集団ごときに敗れ去るというのか






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