忍び寄るは何者か
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良いですよ! ではお任せあれ!」
何を任せてもらったか総二へ飛びかかっいったトゥアールは、愛香に再び三コンボ決められて同じような軌跡を描いて床に叩きつけられる。
流石に同じような事は三度もしないか、特に強かに打ちつけた腰を摩りながら、総二へ真面目に答えた。
「で、なんでしょうか総二様?」
「いや、とてもくだらない事だけど……何でトゥアールはグラトニーを“ちゃん”づけで呼ぶのかなぁって思ってさ」
「あ、それは私も思った。あの子も幼女と言えば幼女だけど、テイルレッドと違って少しばかしギリギリだし、胸もおっきいでしょ。胸も」
何故2回言ったかは総二は理由が分からないし分かっても追及しない方が良いと思えるので置いておいて……トゥアールはニヒルな笑みを浮かべて二人の疑問に答える。
「甘いですね、実に甘いです……そんなんじゃあ、まだまだですよ?」
「いや、アンタの思考を理解出来た方が駄目だと思うんだけど……」
「何を言っているんですか!! 幼女を愛でる事こそ正義、幼女を愛する事こそ至高!! それは星に重力が存在する、人間は空気が無ければ生きてはいけない、それに匹敵する不文律なんです!!」
「嘘こくんじゃないわよ!? 嫌過ぎるわそんな不文律!!」
大分話が脱線して来た事を危惧して、総二が二人の間に割って入った。
「待てって、今は疑問に答えてもらう時だろ、ちょっとは落ちつけよ……それで、何が甘いんだ?」
「おっとと、そうでした。……では続けますね」
不審者張りの笑みと新たな元素を派遣した研究者さながらの高揚感という、まるで真逆な雰囲気を滲みださせながら、トゥアールは何故甘いといったかを説明し出す。
「確かに彼女の身長はあの時の会長さんより少し低いぐらい、胸だって私には負けますがあります………しかしですね! 最近の子は発育が良い所為か、二次元の産物であったロリ巨乳が世の中には存在しているんです!! しかもグラトニーちゃんの気だるげなあの表情! 『食』に対して限定ですけどあの素直さ! 私にとっては数あるストライクゾーンの内一つを射抜く凶悪さを持ってるんですっ!!」
「数あるストライクゾーンて……あんたどれぐらいストライクゾーンがあんのよ」
「総二様と幼女殆ど!」
「ハッキリ言うでないわ己はああぁぁああっ!!!」
「しまったついぐあああぁぁっ!?」
お約束となったやり取りの流れを、もう止めようとは思っていないのか総二は黙ってカフェオレを啜りながら、ニュースと交互に見やっている。
(グラトニーは好きでツインテールにしてるんじゃないんだろうな……いやいやでは無いけれど、やっぱりツインテールに対する“諦め”
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