忍び寄るは何者か
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てのわぁぁあぶなぁいっ!?」
「外れ……」
「貴様本当に市民の味方なのか!? 不意打ちに台詞の途中でのぬおおっ!? こ、攻撃など!」
「違う、食べたいから来てる」
「あ、そうなのか……ってうおわあっ!? それでも誇りはもっとるだろうがァッ!」
「それ美味しいの?」
「何処かで聞いたようなセリフを吐くなぐほぉっ!?」
『オ、1hitダナ』
ゲームでもやっているのかそんな事を言うラースの声色は、これから試す技が楽しみで仕方無いか、少しばかり喜色で震えている。
チキンギルディは 如何しても喋りたいのか、無様な姿をさらしながらも必死でグラトニーを指差し続けた。
「それよりも、おぉぉっっ!? お、お前の弱点を知っていると言っているのだ! 知りたくは無いのか!?」
「別に」
「アッサリ言うんじゃあな、危なぁああぁっ!?」
「それに、新技あるし」
『ああそろそろ試すぜ相棒、準備シナ』
「はぁはぁ……えっ?」
新技があるといったグラトニーの言葉が予想外だったか、余りにも大きな隙をチキンギルディは晒してしまった。
そこを逃すグラトニーでは無い。ラースからレクチャーを受けながら、チキンギルディへ高速で詰め寄っていく。
『イイカ? 六本目の指を掌からは安イメージを強く持テヨ!』
ラースから告げられた事をより強く頭に思い浮かべ左手に力を込めると同時、グラトニーは小柄な体からは想像もできない力を持って、チキンギルディを右手でぶん殴って空中へ浮かせる。
不安定な位置へ向けて、まだまだ手加減してコレなのだから、本気で打てば一発で穴が開きそうだ。
『突き刺セェ!!』
「ふん!」
「ぐ、おぉぉ、おっ……?」
六本すべての指を突きさしたグラトニーは、そこから先をまるで知っているかのように、握り潰さんばかりに左手に力を込める。
瞬間、吸気口から吸い込んだ空気を“風砲暴”では破壊と斬撃の風に変える様に、『隙間に入り込む』風へと特殊加工を施して流しこんだ。
チキンギルディが、堅い風船か何かの様に半回り膨らむ。
「コォォォ……!!」
「ぶ、ぐぶぅぅっ!?」
『良いぜ良いぜ相棒! 技名は自分で決めナァ!!』
ラースが言葉を発し、それから数秒と経たずに一気に空気を流し込んで、アイアンクローを決めるが如く力強く握った。
「……握風科戸!」
「あぎょ――――」
途端、大爆発。胴体はほぼ完全に塵と化し、 四肢と頭の残骸が転がるのみ。
立ち上がる属性力のオーラを吸い込んでから属性玉も口にし、グラトニーは満
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