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寄生捕喰者とツインテール
忍び寄るは何者か
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馬自身だとはいえその行動を自身が優先的に行っているとは言い難い。

 黒歴史にも近い出来事を思い出してしまったか、必死に忘れようと頭を押さえてうずくまる瀧馬へ、ラースは苦笑いどころか満面の笑みを湛えた様な声色で、肝心の話を止めようとはしない。



『良い名前が付いてよかったヨナ、英語で“激怒”を意味シ、七つの大罪の内一つ“憤怒”の意味を持つラースに対抗して、英語では“大食い”で七つの大罪では“暴食”の意味を持つグラトニー……いやぁ我ながら言いネーミングセンスだゼェ』

「そうかいよ……」

『落ち込んでんナヨ。テイルブルーの質問へも嘘はついてねェシ、別に落ち込む要素は―――』

「無かったらこんなに沈んでるかっての!!」


 ごもっともである。

 
 ゆっくりと、大きく頭を左右に振りながら、瀧馬は思い返したくも無いのに勝手に浮かんでくる昨日の戦闘風景を、もう止めてくれと思いながらも今後の為か、深呼吸しながら振りかえっていた。
















 現場に辿り着いた瀧馬がまず最初に目にしたのは、此方を指差したテイルレッドとテイルブルーであった。

 しかし、そちらへ中止しても良い事など一つも無いので、嗅覚をいかんなく発揮してエレメリアンの居場所を特定する。



(この匂い……向こう!)



 弾かれた様に向けれられた視線の先、そこには瀧馬の嗅ぎとった通り、エレメリアンが二体いた。



「現れたかツインテイルズ! そして我らを狙う捕食者の少女よ!」
「今回は我らはちぃと本腰を入れてきたぞ! こちらは二人だ!」



 何度表現しようとも、先に派遣された化け物の色違いとしか例えられない亀怪人に、一発でモデルが分かる怪人が並んで歩み繰るさまを見た瀧馬は何時もの様に飛びかかろうとして……ラースに止められる。



『待て待て相棒(バディ)、丁度ギャラリーが居るからいい機会ダ。その姿の名前決めとこウゼ』
「……名前」
『オウ』



 言われてみて瀧馬は、この少女の姿に、テイルレッドの様な名前を決めていなかった事を思い出した。

 ラースが緩衝材として細工しているか、食欲自体はいつもと変わらないが、意識は何とかはっきりしているのを瀧馬は感じる。


 トタスギルディとチキンギルディという、向こうの怪人の名乗りを受け、襲いかからず待っていたのが良かったかグットタイミングでトタスギルディが瀧馬を指差した。



「捕食者の少女よ! 今一度名を聞こう、そなたの名前はなんだ!! よもや散るとしても、倒される相手の名を知らぬのは未練が残るのでな!」

「……名前?」



 今考え中だよ
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