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元虐められっ子の学園生活
断罪の復讐劇
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私の時だって、お菓子作り手伝ってもらったし!」

「まぁ、頼ってきた人間を見捨てないってのは分かるな。
お前の料理に付き合うくらいだし」

「むぅ!どー言う意味だ!」

「あはは…」

「あぁー、テニスじゃん」

ふと、コートの外からそんな声が聞こえた。
振り替えれば真っ先に目がいく憎き男の姿。

「ねぇ、あーしらもここで遊んでいい?」

「三浦さん、僕達は遊んでいるわけじゃなくて」

「はぁ?何?聞こえないんですけどー」

「その年で難聴かよ。耳鼻科行け」

「……っ!鳴滝…!」

俺をみるや、顔をしかめる金髪。
どうやら先日の教室での一件を根に持っているようだ。

「あー、ここは戸塚が許可とって使ってるものだから。
他の人は無理なんだ」

「は?あんたも使ってんじゃん」

「いや、俺は練習に付き合ってて、業務委託っつーか、アウトソーシングなんだよ」

「はぁ?何意味わかんない事言ってんの?キモいんだけど」

「意味がわからないのであれば調べてこい低脳。
お前らと話すだけで練習時間の無駄だ」

「ま、まぁまぁ、喧嘩腰になるなって。
皆でやった方が楽しいしさ」

「「…皆…?」」

「皆だと?
あぁ、確かに皆だよな。
人を傷つけて陥れて。一人を犠牲に皆は楽しめる。
お前みたいな奴が考えそうな意見だよ。
お前ら申請書の内容知らないのか?
このコートの使用目的、使用人数、責任者。
これらに該当する事項を書いて初めて使用できる。
低脳にも程があるだろ」

「いや、別にそう言うつもりでいったわけじゃ無いんだ。
何かごめんな?何か悩みがあるなら相談に乗るからさ」

ふざけた奴だな。
未だに俺が誰なのか気づきもしない。
それほどに興味がないのか、照らし合わすことに遺憾があるのか。

「葉山。お前の優しさは嬉しい。
性格がいいのもよくわかった。
サッカー部のエースでお顔まで宜しいじゃないですか。
さぞかし御モテになるんでしょうなぁ…」

「な、何を言って…」

「そんな色々持ってるお前が、何も持っていない俺からテニスコートまで奪う気なの?
人として恥ずかしくないの?」

「その通りだ!葉山ナリガシ!
貴様のやっていることは、人輪にも劣る最低の行動だっ!」

材木座。
お前は黙っていなさい。
ややこしくなるから。

"パコンッ""バシュッ"

不意に、葉山側からボールが飛んできて、俺達の近くにあるネットに当たる。
所謂コードボールだ。

「ねぇ隼人、あーしいい加減テニスしたいんだけど」

コイツ…!

「…じゃあこうしよう。
部外者同士、俺とそっちの誰かが勝負する。
勝ったら今後の昼休み、ここを好きに
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