断罪の復讐劇
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
私の時だって、お菓子作り手伝ってもらったし!」
「まぁ、頼ってきた人間を見捨てないってのは分かるな。
お前の料理に付き合うくらいだし」
「むぅ!どー言う意味だ!」
「あはは…」
「あぁー、テニスじゃん」
ふと、コートの外からそんな声が聞こえた。
振り替えれば真っ先に目がいく憎き男の姿。
「ねぇ、あーしらもここで遊んでいい?」
「三浦さん、僕達は遊んでいるわけじゃなくて」
「はぁ?何?聞こえないんですけどー」
「その年で難聴かよ。耳鼻科行け」
「……っ!鳴滝…!」
俺をみるや、顔をしかめる金髪。
どうやら先日の教室での一件を根に持っているようだ。
「あー、ここは戸塚が許可とって使ってるものだから。
他の人は無理なんだ」
「は?あんたも使ってんじゃん」
「いや、俺は練習に付き合ってて、業務委託っつーか、アウトソーシングなんだよ」
「はぁ?何意味わかんない事言ってんの?キモいんだけど」
「意味がわからないのであれば調べてこい低脳。
お前らと話すだけで練習時間の無駄だ」
「ま、まぁまぁ、喧嘩腰になるなって。
皆でやった方が楽しいしさ」
「「…皆…?」」
「皆だと?
あぁ、確かに皆だよな。
人を傷つけて陥れて。一人を犠牲に皆は楽しめる。
お前みたいな奴が考えそうな意見だよ。
お前ら申請書の内容知らないのか?
このコートの使用目的、使用人数、責任者。
これらに該当する事項を書いて初めて使用できる。
低脳にも程があるだろ」
「いや、別にそう言うつもりでいったわけじゃ無いんだ。
何かごめんな?何か悩みがあるなら相談に乗るからさ」
ふざけた奴だな。
未だに俺が誰なのか気づきもしない。
それほどに興味がないのか、照らし合わすことに遺憾があるのか。
「葉山。お前の優しさは嬉しい。
性格がいいのもよくわかった。
サッカー部のエースでお顔まで宜しいじゃないですか。
さぞかし御モテになるんでしょうなぁ…」
「な、何を言って…」
「そんな色々持ってるお前が、何も持っていない俺からテニスコートまで奪う気なの?
人として恥ずかしくないの?」
「その通りだ!葉山ナリガシ!
貴様のやっていることは、人輪にも劣る最低の行動だっ!」
材木座。
お前は黙っていなさい。
ややこしくなるから。
"パコンッ""バシュッ"
不意に、葉山側からボールが飛んできて、俺達の近くにあるネットに当たる。
所謂コードボールだ。
「ねぇ隼人、あーしいい加減テニスしたいんだけど」
コイツ…!
「…じゃあこうしよう。
部外者同士、俺とそっちの誰かが勝負する。
勝ったら今後の昼休み、ここを好きに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ