断罪の復讐劇
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授業意欲が高いな。
動機は分からないこともないが、努力しようとしているのは分かる。
「わかった、付き合おう」
そして今日の授業は材木座とリフティングの練習をすることになった。
放課後である。
「無理ね」
「いや、無理って…お前さ…」
部室にて、比企谷が来たと思ったら真っ先に雪ノ下の方へと向かい、
『テニス部に所属したい』と言い出した。
何でも戸塚彩夏なる者の実力と、テニス部の戦力向上に貢献したいとのことだ。
「無理なものは無理よ」
「いや、要は俺がテニス部のカンフル剤になれば良いわけで…」
「貴方に集団活動が出来ると思っているの?」
…もっともである。
まぁ、実際比企谷がここまで言っているのだからやらせても良いのではないかと思うのだが、
その反面、普段の比企谷からして何かしら別の目的がありそうなのだ。
何時もは相手の目を見て判断するのだが、比企谷の場合は濁っていて読み取ることができない。
「貴方みたいな生き物、受け入れてもらえる筈がないでしょう」
いや、それは言いすぎだと思うんだが。
「もっとも、貴方と言う共通の敵を得て、部員が一致団結することはありかもしれないわね。
けれど、はその努力は排除に向けられるだけで自信の向上に向けられることはないの。
問題の解決にはならないわ。ソースは私」
「成る程なぁ…え?ソース?」
「私、帰国子女なの。
中学の時に編入したのだけど、学校中の女子は私を排除しようと躍起になったわ。
だけど、私に負けないように自分を高めようとする人間は居なかった…。
あの低脳ども…」
うわ、何されたんだ?
俺みたいに肉体的ダメージじゃないだろな…。
靴とか隠すとか?
でも最近の女子は過激なところがあるからなぁ…。
「うへぇ……戸塚の為にも何とかならん物かねぇ…」
「誰かの心配をするような人だったかしら?」
「いや、誰かに相談されたの初めてだったもんで、ついな…」
「何でもかんでも聞いて、力を貸すばかりが良いとは限らないわ」
「なら、お前ならどうする?」
「…そうね、全員死ぬまで走らせて、死ぬまで素振り、死ぬまで練習…かしら」
鬼ですか。
それ確実にリタイアする奴出てくるぞ。
"ガラッ"
「やっはろー!今日は依頼人を連れてきたよー!」
由比ヶ浜か。
となるとその後ろにいるのが依頼人か。
……誰だ?
「あ、比企谷君」
「戸塚…」
「比企谷、どうしてここに?」
「いや、俺は部活だけど…お前はなんで」
成る程。彼女……いや、彼が戸塚彩夏で合っているようだ。
と言うか比企谷は随
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