赤と青、そして紫
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の仇打ちだっ!!」
「そしてツインテイルズ! 貴様らの相手はこのトタスギルディが、タトルギルディの思いを背負い、受け持とう!」
「うん」
戦闘員共々並び構え、トタスギルディとその下っ端はテイルレッドとブルーを、チキンギルディと彼の下っ端はグラトニーへ意識を向ける。
いよいよといった感じでギャラリーも盛り上がり、さながらそこは闘技場のど真ん中だ。
グラトニーは呆けていた状態から元に戻り簡単に肯定し、そう言うが早いか……秒速で突貫してチキンギルディの手羽先の一部を喰い千切った。
「うごああぅ!?」
「モケ!?」
「モケーッ!?」
「アグ……ムグ、ムグッ」
軟骨でも存在していたかコリコリと小気味よい音を立てて手羽先を咀嚼するグラトニー。美味しそうに表情を歪めるが、ギャラリーは先程の盛り上がりから一転して段々と声が小さくなっていく。
ギャラリーの事など知った事かとばかりに、グラトニーは次に戦闘員に手をかけて五人程いっぺんに脚を掴むと、移動しながら振り回して叩きつけ始めた。
よく見ると途中途中で数人入れ替えながらダメージを与えており、倒された戦闘員からは次々と靄が抜け出ていく。
やがて数十秒で戦闘員は全員葬られてしまい、後には靄を吸い込んで美味しそうに口を動かすグラトニーだけが残った。
「ぬ、ぐぅぅ……相も変わらず容赦の無い少女よ。ならば、こちらも容赦無く本気で」
「るぁあっ!!」
「いごぞぶっ!?」
話などのっけから聞く耳を持たず、チキンギルディの鳩尾へグラトニーの右拳が命中。吹き飛んでいくチキンギルディをグラトニーは右足から爆風を吹きださせて即座に追い越し、左手ですくい上げて振り回し叩きつけると同時に一部を喰いちぎった。
「ぬがぁぁっ!?」
「アム……うん、コリコリ」
「これは、流石に不味いか―――」
「美味しいよ?」
「そんな事とは聞いてはいがほっ!」
自分から話しかけたにもかかわらず、理不尽にも蹴り飛ばして更に跳躍し、落下速度を活かして踏みつけた。
コンクリートに罅が広がり狭い範囲だが盛り上がり、彼女の攻撃がどれだけの威力を誇るのかを物語る。
「あ、アイツ容赦ねぇ……ギャラリーも引いてんじゃあねえか」
「別にいいと思うけど? 変態共にはあれぐらいやんないと」
『さっすが蛮族愛香さん! 獣同士通じるものがあるんですね! 胸は真逆ですけどね! うぷぷ、同じなのに真逆とはこれいかに、うーぷぷ……』
「トゥアール、大好きな食べ物ってある?」
『へ? 何ですか急に……あるといえばありますけどね。それはもちろん総二様の―――』
「遠慮しないで? 何
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