赤と青、そして紫
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炎を操り剣を振るう(弱弱しい姿しか映して貰えずヒロイン扱いですらない)ツインテールを愛する戦士・テイルレッドと、水を操り槍を振るう(意外と真面目に敵を倒しているのに評価してもらえない)勇猛なる戦士・テイルブルーだった。
「よし! 行くぞ!」
「とっとと倒して帰りましょ!」
二人は気合いを入れてからワープ装置を取り出して、スイッチを押し目的地へと一瞬でワープした。
そして、彼等が一番最初に目にしたモノは、近辺の街並み……ではなく生物をモチーフとするの怪人、アルティメギル……でもなく―――――
「あ、あああっ!? あの子は!?」
「あいつ……また来たの!?」
「……ん?」
先程まで話題に上げていた、紫色のモンスター少女であった。
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叫んで指差した二人を少女もちらと見たのだが、数秒と経たずに目線を外して鼻を寸スンと鳴らし始める。
端から彼女らなど眼中にはない様だ。恐らく大声を出したから振り向いただけだろう。
と、少女がバネ仕掛けの様に首を勢いよくある方向へ向けたのを見て、総二と津辺……テイルレッドとテイルブルーは驚きつつも、何かあったのかと同じ方向を見やる。
するとそこには……御馴染の異形の怪人たちが、戦闘員を連れて立っていた。少女が鼻を鳴らしていたのは、彼等の匂いを嗅ぐためだったのだ。
「現れたかツインテイルズ! そして我らを狙う捕食者の少女よ!」
「今回は我らはちぃと本腰を入れてきたぞ! こちらは二人だ!」
進行宣言のあった日に現れたタトルギルディというらしい怪人の色違いと、鶏と人間を掛け合わせた化け物が、ツインテイルズと紫の少女を指差し、声高に言い放った。
「私の名はトタスギルディ! タトルギルディと同じく体操服属性を極めんとせし者!!」
「そして私はチキンギルディ! 我が同胞たるホークギルディの意思を次ぎ髪飾り属性を探求する者だ!!」
片方が何だか美味しそうな名前ではあったが、放つ闘気は本物だった。その気迫は決して弱いという先入観を持たせない。
更に、普通は自尊心が強く自分が一番だと言って憚らない彼らだが、髪飾りと体操服という、被ってもお互いを損なわず、組み合わせ方によってはむしろ引き立ててくれる、そんな属性を組み合わせた所を見ても、ちぃと本腰入れてきたというチキンギルディの発言が張ったりでは無い事が窺える。
すると、トタスギルディは襲いかかろうとする戦闘員を象にも似た腕で制し、指を差すように掌側を紫色の少女へ向けた
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