二十四章 幕間劇
三若との水遊び
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あんまりうるさくしちゃ駄目だよー」
「そうだそうだー」
「覚えてろよ、二人とも」
「その前に三人ともこれでも喰らって反省しとけっつうの!」
『パシイィィィィィィィィイン!パシイィィィィィィィィイン!パシイィィィィィィィィイン!』
ハリセンの音が響くが、何の音かはここにいる全員が知っているので誰も来ない。それにこの音は久遠を筆頭に壬月や麦穂でさえ、このハリセンを叩く俺を止める事は出来ない。止められるのは奏くらいなもんだけど、一応止められるとしたら黒鮫隊の側室達だろうな。桜花・結衣・沙紀は、織田の連合や長尾と武田にも顔が利くからか。そんで三人揃って頭に手で押さえていた。
「うぅぅぅぅぅ、久々の一真さんのハリセンは痛いよぉ〜〜〜〜〜。ところで一真さん、今暇?」
「犬子は二発目・・・・。一真様のハリセンは壬月様の拳骨より地味に痛い、ちょこっと犬子たちに付き合って欲しいんだけど?」
「俺に何の用だ?」
「一真のハリセンは相変わらず痛い・・・・。まあ用があるといえばある用事がある」
ハリセンを空間からしまったところで、和奏も寄ってくると三人で俺の腕を掴んでくる。分身体はまだ姿を消しているから、俺本体がコイツらの相手をしている間に壬月に報告とホントの一真本体は三若に捕まったという三若にとってはいらない報告も入れておいた。
「何だよ」
「暇だよね?一真さんが暇じゃない訳ないよね?」
「そうだよ、一真様は暇に決まっているもん」
やはり予想は大当たり、分身体に壬月の報告を持たせて正解だった。俺の返事を聞く耳無しで、引きずるように俺をどこかに連れて行こうとしている。
「お前ら何だ!いつもより強引すぎるぞ」
「行きましょ、行きましょ!」
「誰にも邪魔されぬ内にな!」
「行くってどこだよ?」
一応質問したら三人揃って遊びだよと言ったので、俺は外にと連れ出された後に分身体に壬月のとこに行かせて報告に行ってもらった。あと強引に連れ出した三若の説教をしてくれと頼むという事もプラスした。
「おいおい、ここはどこだよ」
深く生い茂る緑に涼しげにせせらぐ綺麗な小川で、山といえば山だな。
「あの・・・・連れ出しておいて何だけど・・・・怒ってたりしない、一真さん?」
「犬子達、かなり強引に一真様の事を引っ張ってきちゃったし」
「なのに・・・・馬に乗ってからは一言も文句言わずについてきたよな」
「あのな。今更かよと思いたいが、久々に遊びたいという気分ではあった」
「わん!」
「おーー」
「さすが一真!」
俺が不機嫌になるかと分かって、ホッとしていたが分身体である俺は無事に壬月のとこに到着して報告を終えたそうだ。ついでに俺本体は強引
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