第200話 赤の妖精と水色の妖精
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・・・ユモス・クオリナ・・・・!」
顔を上げたユモの青い瞳には、闘志がメラメラと燃え盛っており、怒りを露にしていた。その証拠に、ユモの10m範囲の地面が凍りつき、空気が小さな氷の粒になった。
トッ「!?」
トッドゥは辺りが氷で覆われ、空気が小さな氷の粒になった事に目を見開き、目の前にいるユモに視線を移した。
ユ「あなたは、人の“死”が好きなんだね・・・私とは正反対。」
ユモはゆっくりと目を閉じ、手を動かし、顔の前で両手を構えるとこれまでにない、冷たさを誇る冷気を纏った。
ユ「もう二度と、あんな思いはしたくない!大切な人達の“死”を目の当たりにするくらいなら・・・私が、私自身が、死んだ方がマシだアアアアアアアアアアッ!」
声を荒げて叫んだ。
ユ「アイスメイク―――――」
ユモの両腕は、巨大な鋭い鉤爪が付いた、身の丈を超えるほどの鎧で覆われた巨大な手を形をした氷で覆われていた。
ユ「騎士の前腕甲。」
閉じていた目をゆっくりと開けた。青い瞳には、“光”が射し込んでいた。
ユ「私1人で、あなたを・・倒せる事は、出来ないかもしれない・・・けど・・私に、力をくれて・・・私を、守ってくれる・・・氷と、大切な人達がいれば・・・私は、誰にも負けない!それが例え悪魔でも!大切な人達を守る為ならば・・・私は!氷であなたを、倒す!」
今、氷に覆われし心を持つ、傷だらけの水色の妖精が、“死の悪魔”に立ち向かう―――――。
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