第200話 赤の妖精と水色の妖精
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!超超超大型ハリケーーーーーン!!」
その横で銀河の旋律の魔道士、キースが呼び出した、上半身が人間で下半身が馬の姿をした、弓矢を持った星霊―――半人半馬座の星霊、ケンタウロスが狙いを定め矢を放ち、白い柳の魔道士、アチュールが両腕に吹き荒れる風を纏ったままその場でものすごい速さで回り、巨大な渦巻いたハリケーンをお見舞いする―――が、ケンタウロスが放った矢は悪魔が吐き出した液体でドロドロに溶けてしまい、運良く当たった矢も、アニーとアリーが放った弾丸同様無意味に等しい威力だった。ハリケーンは狙い通り悪魔に直撃し、あまりの威力に悪魔も顔を顰めた(ように見えた)が、深く息を吸い込んだ悪魔の口の中に吸い込まれてしまい、大量の液体を口から吐き出したので相手が有利になってしまうだけだった。
バロ「風竜の・・・咆哮ッ!!」
ウラ「水神の・・・怒号ッ!!」
レヴ「星竜の・・・咆哮ッ!!」
その横で海中の洞穴の魔道士であり、第2世代の風の滅竜魔道士、バロンと、白い柳の魔道士であり、水の滅神魔道士、ウララと、銀河の旋律の魔道士であり、第1世代の星の滅竜魔道士、レヴルの3人が、同時に口から吹き荒れる風、黒い水、金銀に光る星の光をお見舞いする―――が、何と悪魔は3人の攻撃を自分の右腕で受け止めた。右腕に多少の傷は負ったものの、悪魔は何事も無かったように平然としている。
ヒリ「そんな・・・!」
タク「滅竜魔法や滅神魔法が効かないなんて・・・」
アナ「そんなの、アリなの・・・?」
ヒリア、タクヤ、アナの順に驚嘆の声を上げる。
悪魔は自分の足元に佇んでいるキース達を見下ろすと、口から液体を吐き出した。キース達はその場で小さく跳躍して左右に散らばり液体をかわす。ベチャッと音を立てて液体が降りかかったアスファルトは、当然ながらドロドロに溶けた。
一夜「な・・何て危険な、香りなんだ・・・」
バロ「一夜さん、あれは香りじゃなくて液体ですよ。」
青い天馬の魔道士、一夜の言葉にバロンは曖昧な笑みを浮かべてツッコミを入れる。
アニ「あの液体を防ぐ方法はないのかなぁ〜?」
アリ「どんなものでも溶かす液体なんだから、防いでもドロドロに溶かされるだけ。」
アニ「あ、そっかぁ〜♪」
アニーの呑気すぎる疑問に、アリーが冷静に答える。
ジェ「お色気作戦・・・な〜んて効かないわよね。」
ジェニーがスリットの入ったスカートをひるがえし太股を覗かせる。
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