第200話 赤の妖精と水色の妖精
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はそれほど強くないんだ。」
フ「おいおい、自ら自分が弱者だって認め」
ダス「勘違いするな。俺は「強くない」と言っただけだ。誰も「人間に負けてしまうほど強くない」とは言ってないはずだけどな?」
フ「・・・・・」
自分が早とちりをしたのも悪いが、紛らわしい言い方をするダストニスの事をフレイは睨み付ける。
ダス「人間は、“闇”を超える事が出来るのか・・・興味深い。」
フ「超えてやるよ、絶対に。」
フレイは両手を構え紅蓮の炎を纏うと巨大な炎の斧を造形した。
フ「俺だって、悪魔に負けるほど弱くねェよ。特に、“闇”には尚更負ける気がしねェぜ。」
ダス「つまりお前は、“光”という訳か・・・ますます興味深い。」
フレイとダストニスの間を静かに風が吹いたのと同時に、2人が小さく地を蹴り駆け出したのは同時だった。
炎の斧と悪魔の斧がぶつかり合い睨み合う。
ダス「これほど興味深い奴と戦うのは生まれて初めてだっ!思う存分、楽しませろっ!フレイ・レッドシェル!」
フ「お望みどおり、思う存分楽しませて痛めつけて灰にしてやるっ!序に分からせてやるっ!“闇”は“光”には勝てねェって事をなァ!」
今、紅蓮の炎を纏い、傷だらけの赤の妖精が、“闇の悪魔”に立ち向かう―――――。
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―クロッカスの街 南側―
月明かりに照らされ、クロッカスの街に浮かび上がる、巨大な黒い影―――――。
その影の招待である悪魔は、口から黒に近い濃い緑色をした液体を吐き出した。悪魔の口から吐き出された液体が木や建物、ベンチや街灯に降りかかる。すると、シュゥ〜と蒸発するような音を出しながら、見る見るうちにドロドロに溶け出した。
この悪魔が口から吐き出す液体は、どんなものでもドロドロに溶かす事が出来る、非常に危険な液体なのだ。
アニ「月光弾、乱射!」
アリ「暗闇弾、乱射!」
海中の洞穴の双子の魔道士、アニーとアリーが光銃と闇銃から月の光を纏った無数の弾丸と、漆黒の闇を纏った無数の弾丸を銃口から乱射し、息の合った連係攻撃をお見舞いする―――が、無数の弾丸は悪魔が吐き出した液体でドロドロに溶けてしまい、運良く当たった弾丸も、悪魔にとってほとんど無意味に等しい威力だった。
キー「ケンタウロス、狙いは目の前の悪魔だっ!」
ケン「承知!」
アチュ「吹き荒れろ
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