第200話 赤の妖精と水色の妖精
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が次々と放たれ悪魔目掛けて一直線に飛んで行く。
フ「まだまだァア!」
フレイの両手から放たれる無数の炎の弾丸は更に勢いを増す。
炎の弾丸が放たれて悪魔に当たるのと同時に、砂埃が舞い上がりフレイの視界から悪魔の姿が見えなくなった。
フ「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ、ハァ。」
少々乱れた呼吸を整えながら次の攻撃をする為、再び両手を構え紅蓮の炎を纏ったその時、
フ「!」
砂埃の中から、フレイが放ったはずの炎の弾丸が飛んで来た。フレイは慌てて体勢を低くし弾丸をかわす。
フ「当たったはずの弾丸が・・・何で!?」
炎の弾丸がフレイの左頬を掠め、頬から血が流れた。
砂埃の中で巨大な黒い影が動いた、と思ったら、「ふぅーっ!」という悪魔が息を吐き砂埃を吹き飛ばした。フレイは両腕で飛んで来た砂から身を守る。
悪魔7「俺に攻撃を食らわせるとは・・・どんな強者かと思いきや、こんな小童だとはな。」
砂埃の中から出て来た、人間の言葉を話す悪魔は、足元にいるフレイを見て嘲笑った。その態度にフレイはムッとした。
悪魔7「おい、そこの小童、名を名乗れっ!」
フ「何様だが知らねーけど、随分偉そうな悪魔様だな。」
右肩をぐるぐると回しながらつまらなそうに言うと、両手を構え紅蓮の炎を纏った。
フ「俺はフレイ。妖精の尻尾の魔道士の1人、フレイ・レッドシェルだァーーーーーっ!」
フレイは身の丈よりも大きな炎の剣を造形すると、小さく地を蹴り悪魔との距離を詰めギリギリの所で高く跳躍すると、
フ「炎聖剣ッ!!」
巨大な炎の剣を悪魔に向かって振り下ろした―――が、炎の剣の剣先が悪魔に当たる直前に、悪魔は持っていた赤黒い巨大な斧の刃でフレイの攻撃を防いだ。
フ「!」
悪魔7「フレイ・レッドシェル・・・かっ!」
フ「ぐわっ!」
フレイの名を繰り返し呟くと、悪魔は斧を振った。服が破れ傷は負ったものの、フレイはギリギリの所で斧を避ける事が出来た。
フ「・・・さっき、俺が放った炎の弾丸・・・お前には、一撃も当たっていなかったのか?」
悪魔7「いや・・残念な事に2〜3発程当たってしまった。それ以外は、手で掴み取り、お前に跳ね返したのだがな・・・やはり自分が放った攻撃はそう簡単には当たらないま。」
悪魔の言葉にフレイは言葉を失い目を見開いた。
フ「(あれだけの弾丸を、たった2〜3発だけ・・・!?しかも、その大半を・・俺に、跳ね返したってのか・・・!?)」
驚いてるフレイを無視して、悪魔は斧を持ち直し構えた。
ダス「俺は“闇の悪魔”ダストニス。お前が奈落に行く前に教えといてやる。俺
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