第8話 ジョアンナの哀れな宿命
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った。
彼女は間違いなく、意識を再び乗っ取られている。
フォードは後退した、だが彼女を見捨てれなかった。
「ダメだ、軍曹!」
すると、ジョアンナの動きが止まった。
フォードはその様子を眺めた。
その2秒後彼女は立ち上がった。
彼女の表情に感情はなかった。
フォードたちを襲ったときと同じ無表情だった。
だが、彼女は口を大きく開けていた。
まるで、その様子は阿呆のようだった。
「驚かせて申し訳ない、ブロディ君。君にだけは真実を伝えたくてね。こんな形でだが、挨拶をしてしまうことになってしまったよ。」
声が聞こえた。
その声は野太い男の声だった。
さきほどTVで流れたガイガンの声だった。
フォードはジョアンナの意識をのっとったそれと対峙すべく、睨みつけて前に乗り出した。
「ガイガンだな。」
「左様、では話をしようではないか。ブロディ君。」
ジョアンナだったそれは口を開きながらそう答えた。
その眼は赤く不気味に輝いていた。
赤く、まるで悪の炎のように輝き燃えていた。
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