第19話 幽霊なんかよりも中国の方がよっぽど怖いというのは 偏見ではないはずだ
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声にはもう余裕は無くなっていた。
「あ‥‥あれは確か‥‥‥‥‥」
迅は剄を打ち込む雨の姿を思い出しながらつぶやいた。
「発剄《はっけい》‥‥‥‥‥‥‥だったか」
そう言った迅にマリーは訊いた。
「はっけいってなぁに?」
迅はマリーに笑顔を向けた。
「実はオレも詳しいことはよく知らない。だが、一つだけ言えること。それは―――――――」
迅はキリッとした顔で言った。
「発剄は魔法じゃない。あくまで技術ということだ」
マリーは理解できていないようだ。彼女にこれを察しろというのは難しすぎた。
「ギィ‥‥‥ぐッ‥‥‥こノ剄ハ‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
カマキリ型は不自然な言葉を発した。
ズザッ!
雨はカマキリ型の腕から降りて、地面に着地した。
「豪さん!私です!雨です!!」
雨は必死に豪に叫んだ。
「あァ‥‥‥‥うグっ‥‥‥‥おォ‥‥‥‥‥」
?無駄なんだよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッッ!!!!?
ディーンは憤怒の叫びを上げた。
「うゥ‥‥‥‥ギ‥‥‥‥‥ギィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!」
豪はディーンの呪縛から抜けられずにいた。
?剄で無理矢理コイツを起こそうとは考えたな!!だが無駄だァ!!?
ディーンはカマキリ型の動きを完全に支配していた。
?俺がここにいる限りコイツの意識を取り戻させるのは不可能なんだよォ!!?
「そう‥‥‥‥みたいですね」
雨はつぶやいた。ディーンはその言葉は予想外だったらしく、やや戸惑っていた。
?なんだお前、やけに素直だな?
ディーンは微妙な声で言った。
「今のはあくまで強行手段であって、まだ方法はあります!!」
雨は再びカマキリ型の前で構えた。
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