二十九話
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切り落とす。
「えっ?」
サラマンダーのパーティだけでなく後ろのリーファも驚いているようだ。
「意外にやってみるもんだな…弾切り」
「ぐ、偶然だろ!メイジ部隊次弾うてぇ!」
その声と共に再びメイジのプレイヤー達が詠唱を始め、もう一度俺に火球を飛ばす
「無駄だっての」
先ほどと全く同じ要領で俺は火球を切り落とす
「そんな直線的な呪文なんて避けるまでもねぇよ…てあれ?」
火球を切り落とした後、俺は飛んでいくあるものを見た…
(剣先?)
そっと自分の剣を見るとそこには先端…いや中ほどまで折れた自分の剣を見た
「耐久値低すぎだろ!?」
当然と言えば当然である。俺の武器は初期装備なのだから。
それをサラマンダーのパーティも好機と見たのか、メイジ部隊が再び詠唱を始める
「ま、俺の仕事はこれで終わりなんだけどな…」
「下がってくださいジン兄さん!」
俺がニヒルな笑みを相手に向けたのと同時にユイより指示が出る
俺がバックステップをし、サラマンダーのパーティから距離をとった瞬間入れ替わるように巨大なモンスターがやつらへと直進していく
(グリームアイズ!?たぶんキリトだろうが、なんつう姿をしてんだよ…)
SAO時代見覚えのあるモンスターへと姿を変えたキリト?がサラマンダーのパーティを蹴散らす。俺すら恐怖したことのあるその姿にさらに及び腰になっている奴らにはどうすることもできずただただその悪魔に蹂躙されてしまった
(それにしてもキリトは全部一撃で倒すけどそれって普通なのか?)
肩の荷が下りた俺はどうでもいいことを考え始めた
サラマンダーのパーティが残り一人になったところで
「キリト君、そいつ生かしといて!」
とリーファが静止をかける
モンスターの姿をしたキリトはそれに呼応して攻撃をやめた
「さあ、誰の命令かはいてもらうわよ!」
いまだに顔面蒼白にしながらも最後の一人は首を振り
「こ、殺すなら殺しやがれ」
「この…」
リーファはドスを聞かせたつもりらしいが先ほどのあれを見た後では逆効果だったようだ
その時、悪魔の姿をした巨体が黒い霧を上げながら消滅していく霧が晴れるとそこから出て来たのはキリトだった
「いや〜暴れた暴れた。いい作戦だったよ。俺一人だったら速攻やられてたなぁ」
「ちょ、ちょっとキリト君…」
「落ち着けってリーファ」
キリトに食って掛かる勢いのリーファを俺は落ち着かせた
「でも…!」
「あいつに考えがあるんだろ」
そういってキリトを見守る
「物は相談なん
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