暁 〜小説投稿サイト〜
IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-22
[2/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
況だ」
「そ、そんな……」
息を荒くして管制室に駆け込んできた楯無は、膝に手をつきながら非難完了の報告と状況の確認を求めた。そして、今の状況を知ると体が力が抜けたように膝から床にへたり込む。自分が出来る手を打ってダメで、ここに来れば何か状況を打破できるきっかけがあるかもと思ってきたのだが、それが逆に楯無の気持ちを折る結果となってしまった。
――――悔しい。何もできない自分が悔しい。
何のために力をつけてきたのか分からなくなってしまった楯無。学園最強の名が聞いて呆れる。何が学園最強だ。その自分は、こうしてここで手を拱いていることしかできないなんて。
「……そう言えば、どうしてアリーナに篠ノ之束がいるか分かるか?」
「……それは…………私にも分かりません」
「…………そうか、ならいいんだ」
◯
蓮は、束と一緒に亡国機業を追い出された形となった。前々からスコールたちの動きには思うところがあったが、おそらくすべてはこのためなのだろう。
先程、すべての傘下が彼女らのもとについたと言ったが、ラウラの部隊はどうなのだろうか。やはり彼女が言うとおりに向こう側についてしまったのだろうか。そうなれば、蓮の目的を果たすことは果てしなく遠ざかってしまうし、大きな戦力が向こうにはあるということになってしまう。それはかなり厳しい。それを分かっているからか、束の表情にはいつもの暢気な顔なんてなかった。
「それで? 四対二なわけだけど、どっちが私の相手をしてくれるのかい?」
「私がやるよ。お前らみたいなゴミ虫はぼこぼこにしてやらないと私の腹の虫がおさまらない」
オータムの言葉に束が侮蔑と嘲笑をオプションで付けて挑発する。案の定短気なオータムは、その挑発に乗り束に向かって突貫してくる。その後ろを全身装甲のサイレント・ゼフィルスが同じように束に向かう。操縦者が分からないが、会議通りだったら乗っているのは織斑マドカだ。普段だったら、油断できない相手だが、何せ今の束はぶち切れている。何をしでかすか分からないが、絶対に勝ってくれると信じているから大丈夫だ。
むしろ問題は蓮の方。束がオータムとマドカと戦うのなら、蓮の相手は残った二人――――ラウラ暴走体とスコールの二人。正直言って蓮には負けるビジョンしか見えていない。近接武器を搭載していれば何とかなったかもしれないが、生憎今は遠距離武装しかない。遠距離武装だけで二人に勝てるとは思わない。けれども負けは許されない。
ちらりと束の方を見る。束は蓮の機体とほとんど姿の変わらない機体、新星白天に乗って戦っている。新星白天は蓮の乗る新星黒天の姉妹機でスペックもほとんど変わらない。世代でいうと第四世代に近い第三世代といったところだろう。
彼女はそんな機体に乗
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ