彼もまた間違った選択をした
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わ」
それを言われると聖は少し考え込むような仕草を見せた後こちらを真っ直ぐ見てこう言い放った
「実は俺……転生者なんだ!」
「「……はぁ?!」」
とんでもないことをいってきやがった
こいつは新手の中二病か?
俺でさえ一瞬思考がショートしそうになった
早乙女はというとこめかみに手をやり呆れたような顔をしている
「羽武谷君、後はよろしく」
早乙女はそれだけ言って教室を出ていってしまった
俺も実際、外に出ていきたくなるような心境だったが一応話だけは聞いてみることにした
☆☆☆
始まりは小学3年生の時だったらしい
ジュエルシードと言う魔法の石を集めるのに協力した時彼女たち、高町や香山に出会ったそうだ
聖がこちらに転生してきたのは5歳の時
それまでここは所詮アニメの世界だと思ってたようだ
だが、彼女たちと話していくことでこの世界の人達も一生懸命生きていることを実感したらしい
それと同時に自分はこの世界の主人公にはなれない、この世界のオリジナル主人公は香山だと悟った
そして、そのあと八神たちと知り合い一通り事件が終わったとことで聖はある決心をする
自分はどうせ主人公にはなれないのだからせめて彼ら彼女らの手伝いをしようと思ったのだ
そこで聖に影響を与えたのがネット小説の転生ベースの物語
その中には踏み台転生者というのが出てくるらしいのだが、いわゆる噛ませ犬役的な立ち回りでオリジナル主人公を引き立てるものらしい
それを小学5年から続けて来たようだ
その意思の固さには驚くが魔法伝々の事については多少お粗末な点が見受けられる
第一に一般人に無闇やたらに魔法の事は話してはいけない、その上俺も本局通いの時は多少PT事件の事や闇の書事件のことは聞いているがそれは外側の事であって内容を深く知るわけではない
なので悪用されないためにも事件の内容は厳重に秘密管理しなくてはならないのだ
今では嘱託魔導師まで落ちた俺にはほとんど関係のないことだが
まぁそこは1万歩譲って許すとして転生の事についてはさっぱりだ、気にしないでおこう
「で、結局どうしたいんだ」
「そろそろこの役も用済みかなって思ってね。だからもう彼女たちには関わらないようにしようと思うんだ」
「それはもう最初に聞いた。俺らはどうするのかって話しだ」
「羽武谷君には俺となるべく教室で一緒にいてほしんだ」
なるほど、確かに聖にとっての目的はバニングス達と関わらないことだ
だがそれを急に実行してみるとしよう
普段から聖に嫌がらせと言う名の引き立てをやられてきたのだ
何かを企んでいると思われるというのが自然だろう
そこで
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