彼もまた間違った選択をした
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」
誰がこんなこと好きこのんでやるかよ
☆☆☆
次の日、俺はずっと聖のことを観察していた
だが今日は特にバニングスたちに絡むような事はなかったようだ
こんな日もあるのかと思って今日はそれだけで終わってしまった
その日の放課後俺が少し遅れて部活に行くと教室の前で入ろうかどうか迷っている生徒が見えた
そいつは見覚えがあるんてレベルじゃなく確実に知っている奴、今日俺が1日中観察していた男である聖だった
俺は後ろから近づいていき声をかけた
「お前何してんの?」
「うわぁ!!、ビックリした。変な人に声をかけられたかと思ったよ」
こいつ失礼なやつだな
せっかく俺が声をかけてやったのに、これだからリア充共は嫌いだ
「ところで羽武谷、ここって相談補助部であってる?」
今こいつはなんと言った?
「い、今俺のことなんて呼んだ?」
「羽武谷だけど」
やっぱり訂正
こいつはいい奴だ、俺の名前を間違わずそれに加え覚えているやつが悪いやつな訳が無い
「そ、そうか。それよりここは相談補助部で間違いないぞ」
「教えてくれてありがとう。もしかして羽武谷ってここの部員?」
「そうだけど」
すると聖の顔は安心したようなものになった
「そうなんだ。良かったよ、顔も知らない人たちに相談するのって少し抵抗があって」
「まぁ、一旦中に入れ」
俺はそう言ってドアを開けて中に入った
早乙女はいつも通りに中に入ってきた俺に視線を向けていたが俺の後ろにいる奴を見て、お前は何をやらかしたんだと言った顔をしている
「羽武谷君、説明を」
「依頼人だよ」
早乙女は怪訝そうな顔をして俺と聖に視線を向けた
それはそうだ、昨日バニングスにあんなことを聞かされたぐらいだ
すぐに信用しろというのが無理だろう
「……一応要件を聞きましょう」
「端的に言うと彼女たち、高町さんたちと距離を置きたいんだ」
その言葉を聞くやいなや俺と早乙女は言葉を失ってしまった
今、聖が言った言葉はいつものあいつの行動と辻褄のあわない事だからだ
そして俺は一つの結論に至ったが早乙女は先にそれを口に出した
「もしかしてと思うけど、気にかけさせるためとかなの?」
「ち、違うよ!」
「じゃあ、何が目的?」
「だから、さっき言った通りだよ」
そう言われると早乙女は脚を組み直して顎に手を添えて数秒間考え込みそのあとまた話を続けた
「では、あなたの言っている通りだとしてあなたにはメリットがあるの?」
「俺にメリットがあるかどうかはわからないけど彼女たちにはメリットがある」
「それでは説明になってない
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