彼もまた間違った選択をした
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叶えてくれるのよね?」
「それはちょっと違うわね。正確には叶えるのではなくその願いの達成に向けて手伝うというのが正しいわ」
「じゃあ、その手伝いをして欲しいんだけど」
「それでは、話を聞きましょう」
☆☆☆
「なるほど」
「それをやめさせて欲しいの」
そう言うとバニングスは俺の方をチラチラ見てきた
なんだよ、キモイ奴は死ねって視線で言ってんのかよ
そうだったらマジで泣いちゃうんで違うことを願います
「……それに好きな人にあんましああいうところ見られたくないし」
最後にボソっとバニングスが放った言葉は俺でも聞き取れなかった
俺が聞き取れなかったという事は俺に関することではないのだろう
それはともかく早乙女は顎に手を添えて何か考えている
バニングスが話した内容は聖 亜蘇羅を自分たちから遠ざけるように手伝って欲しいと言うものだった
なんでも日頃から「俺の嫁たち!!」と言ってきたり、嫌だと言っても「ツンデレだなーアリサは」と言ってくるらしい
ていうか自分でツンデレって行ってるあたり完全に違うよな
そして驚く事にこの状態が3年間も続いているらしい
だが、その行動にそぐわず周りからの評価は高いらしい
それがイケメンの銀髪という要素が加わってのものかと思いきやそうでもない
他のクラスの女子に聖のことを聞くと普段からは考えられないような行動をとっているらしい
バニングス達の時とは全く違いほかの女子と接する時は
普段のような言葉使いではないし、むしろ紳士的でとても優しいのだとか
いやはやわからない男である
「わかりました。バニングスさん、あなたの依頼を受けましょう」
「う、うん。ありがとう早乙女さん」
「今日の所はこの辺でいいわ。もう帰ってもらって大丈夫よ」
早乙女がそう言うとバニングスはわかったと言ってバッグを持ち、帰っていった
バニングスが帰ると教室は一気に静かになる、正確には昨日と同じ状態に戻っただな
「羽武谷君」
俺は今初めてまともに名前を呼んでもらった気がする
「なんだ?」
「あなたには今回の依頼でメインに動いてもらうわ」
確かにこれは妥当な判断だろう
クラスが違う早乙女にとって何かをすることは難しい
ならクラスが同じ俺が対処するのが自然の流れだ
「わかったよ」
俺が答えと早乙女は少しびっくりしているようだった
「意外だったわ、あなたがそんなすぐに承諾するなんて」
「無理やりだけど俺もこの部活に入っちまってるんだしやるしかないだろ。私情より効率化を取ったまでだ」
「本当はやりたくないのね」
「そうに決まってんだろ
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