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転生赤龍帝のマフィアな生活
番外編:俺の…子供だと?
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なてめえら。今はガキの世話で手が離せねえんだ。
せいぜい残された余命が伸びたことを喜んでおくんだな。


【お父さん、すごーい!!】
「ふん、当たり前だ」


まあ、所詮はカスの言葉だ。今回は大目に見てやる。
俺は今忙しいからな。
カス共に割く時間なんてねえからな。


【あ、蚊だ】
「カスが近寄るんじゃねえ!失せろ!!」


ガキのすぐ横を飛んでいた蚊を赤龍帝の二丁拳銃(ブーステッド・ツイン・ピストーラ)で撃ち抜く。
はっ、カスが粋がるからこんな目に合うんだよ。
カスはカスらしく灰になってりゃいいんだよ。


【わあ! お父さん、カッコイイ!!】
「はっ、これが格の違いだ」


(相棒の親馬鹿の度合いがだんだんと上がってきたな……)


その後、カストカゲの姿を見た物はいなかったとさ。





「やっと私の出番が回ってきたわね」
「イリナ……俺は逃げ出さねえから今にもへし折りそうな勢いで握った腕を離せ」
「それじゃあ、いくわ」
「だから、てめえは俺の話を聞けえ!!」

俺の叫びはあっさりと無視され室内に爆音が響き渡る。
そして、煙の中から出て来たのは俺と同じ色の髪を背中まで伸ばし
ぬいぐるみを抱きながら若干おどおどした様子で
こちらを見つめるイリナに似た顔立ちの女のガキだった。

……俺達の性格と明らかに真逆になってやがるな。
これはこれでいいことなのか?

【パパ…ママ、一緒に遊ぼ】
「いいわよ、なに? ヒーローごっこ? チャンバラ?」
「おい、イリナ。お前と一緒にするんじゃねえよ」

そんなことを平然と要求する女の子は世界中を探してもこいつ位なもんだろう。
ほら見ろ、ガキも違うって言って可愛らしく首を横に振ってるだろうが。
イリナもこいつみてえな性格だったらどれだけ楽だったことか……。

【私…おままごとがしたい】
「どうしよう、イッセー君! 私、おままごとなんてやったことないんだけど!!」

慌てたように俺に助けを求めてくるイリナ。
はあ……予想していたとはいえ、本当にこいつは男勝りだな。
と言うか俺に助けを求められても困るんだが。俺だってやったことなんざねえよ。
俺はイリナ以外とガキらしく遊んだことなんざねえんだからな。
まあいい、助け船でも出してやるか。

「具体的にはどんなことをするんだ?」

分からねえなら本人から直接、聞いちまえばいい。
遊んでやらないなんて選択は可哀想だからな
……俺が遊んでやりたいわけじゃねえからな?そこんとこ間違えるんじゃねえぞ。
で、結局こいつはどんなことがしてえんだ?




【えっとね―――相手をしばって吊るしてからご飯を食べさせるの!】




「ど
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