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転生赤龍帝のマフィアな生活
番外編:俺の…子供だと?
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「おい……」
【何よ、別にパパなんて呼んでないわよ】
「べ、別に俺もお前にようなんざねえよ」
【なら、どっかに行ってよ……】
「けっ、悪かったな」

そう言って背を背けたところで小さな手で服を引っ張られる。
見下ろすとそこには俯いた状態でしっかりと俺の服を握るガキ。



【…………パパ…抱っこ】



思わず抱きしめたくなったとこそういうことは一切ないからな?
俺がそうだって言うんだからそうだ!!

「ちっ、仕方ねえな……て、てめえが頼んだから仕方なくやってやるんだからな!別に俺がやってやりたとかそういうんじゃねえからな!?」
【わ、私だってパパを無視したりしたら可哀想だと思ったから抱っこされてあげるだけなんだからね! 勘違いしないでよね!!】
「けっ……ほらよ」
【きゃっ!? い、いきなりやらないでよね!!……嬉しいけど】
「あ? なんか言ったか?」
【な、何でもないわよ! パパのバカ!!】

そのままガキを抱きかかえたまま黙る俺。
同じように黙ったまま若干頬を染めるガキ。
そのまま沈黙が続くかと思われたが突如ガキがもぞもぞと動いて俺の耳の近くに
口を近づけた来た。何だ?




【パパ……大好き】




ちくしょう、ここにきてデレてきやがったってのか!?
これはかなり嬉しい―――う、嬉しいなんて少しも思ってねえからな!
俺が言っていることが嘘だと思う奴は出てこい!俺が灰にしてやる!!





「それでは、次は私の番ですね一誠さん」
「ユニか……ユニなら安心だな」

ユニとなら恐らくは何の変哲もない普通のガキが生まれるはずだ。
何の心配もいらない。
今度こそ思う存分子供を愛でよ―――ゴホン!
とにかく、とっとと始めるか。

そして本日四度目の爆発音。
そして、現れる俺をそのまま小さくしたような男のガキ、
目だけはユニと瓜二つになっていて
そのおかげで俺と比べて大分柔らかい印象を与えさせた。

【えへへ、お母さん!】
「お母さん……ふふ、凄くうれしいです」

現れるやいなや、ユニに抱き着いて行ったガキ、そしてそれを優しい笑顔を
浮かべながら抱きしめるユニ……何というか、いつもと違う魅力があるな。

【お父さん!】

今度は俺の方にトテトテと駆けてくるガキ。
そして俺の腕を引っ張ってくる。

【肩車して!】
「何だって俺がそんな面倒くせえことを―――」
【お父さん、だいだいだいだいだーい好き!】
「これでどうだ? 高えだろ」
【わーい!】


おい、誰だ。今、親馬鹿って言った奴は?
灰も残さずに消し去るぞ。


【お父さん、あっち行って!】
「ちっ、仕方ねえな」


けっ、運が良かった
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