番外編:俺の…子供だと?
[6/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
………す、好きってことだ」
【ホント!? 僕もパパの事だーいすき!!】
満面の笑みで笑いかけてくるこの子はきっと天使だと思う。うん。
(相棒の将来は親馬鹿で間違いないな)
(よし、今からてめえを串刺しにしてやる)
((((エエエエクスタシイイイイイイイッッ!!))))
因みに串には超高圧電流を流してある。
ついでに毒も塗りつけてみたが変態達の喜びようからしてかなり効果はあるらしい。
………冷静に分析したところで状況は変わらねえよな。
やばい、胃がキリキリと痛み出した。
【パパとママが喜んでくれるように僕スカートにも慣れるからね!】
「それは別にいい!!」
さらに胃の痛みが増したのは気のせいじゃねえな。
「それじゃあ次は僕だね。イッセー君」
「ヴァーリか……嫌な予感しかしねえ……」
「それじゃあ、いくよ―――て、わきゃ!?」
ああ、なんかついさっきも同じような光景を見たな……
そう達観した様子で俺はヴァーリが綺麗に爆弾の上に倒れ込むのを見届ける。
そして、爆発。
煙の中から出て来たガキは―――ちゃんと服を着ていた。
よかった……ヴァーリの特性が受け継がれてなくて本当によかった。
どうやら俺はちゃんとした教育を施せたようだな。安心した。
そう胸を撫で下ろしながら改めて出て来たガキを見る。
どうやら今度は正真正銘の女らしい、動きやすいように切り揃えられた
ショートカット銀髪にあどけない顔立ち髪形以外はまんまヴァーリのミニチュア版だな
………俺の遺伝子はどこにいった?
【あ、パパ!】
「何だ?」
こちらに気づき声をかけてくる、ミニチュア版ヴァーリ。
そして、何故か急に頬を赤らめてプイッと顔を逸らした。
何なんだ?
【べ、別にパパに会いたくてしょうがなかったとかじゃないんだからね!】
何で俺の娘がツンデレになっているんだよ!?
俺の遺伝子はどこにいった!!?
(ご主人様にそっくりの性格ですね、あの子。特にツンデレな所が)
そんな意見は断じて認めねえ!!
【ぱ、パパなんてどうでもいいのよ! ……あ、遊んでほしいとか、抱っこをして欲しいとか、ちっとも思ってなんかいないんだからね!!】
「パパ、一緒に遊んであげようよ?」
「パパって言うんじゃねえよ、ヴァーリ!!」
何どさくさに紛れて面倒くさそうなことを引き起こしそうな事を言ってんだよ!
べ、別にパパって言われて少し嬉しかったなんてことはねえからな!
う、嘘じゃねえぞ!?
(似た者親子だな、相棒)
(共通点が全く見当たらねえな)
(そうやって認めない所が似ているのだと思うのだが?)
何の事だか全く分からないな。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ