番外編:俺の…子供だと?
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戦闘態勢に入る、クロームとイリナ。
ユニはいつもの様に笑っているが今はその笑顔を見ただけで寒気が襲ってくる。
不味い……殺られる…っ!!
【皆さん、争いはダメです!】
そう思った瞬間だった、アーシアの腕の中で嬉しそうに抱きかかえられていたガキが
そんなことを言い放った。その毅然とした声に思わず動きを止める俺達。
【人はどうして争うのでしょうか? 姿形が違えど同じ人であるのにも関わらずになぜ? それは心の弱さだと思います。自分と違う誰かを傷つけることで自分を正当化しようとしているのです。ですが、そんなことに本当に意味があるのでしょうか? 私達はみんな同じ心を持っています。楽しい時は楽しいと思い。美味しい物を食べた時は美味しいと感じます。その心は同じはずです。誰だって自分が嫌いな人はいると思います。でも、そこにいることを許してあげることは出来るはずです。それが出来れば争いはなくなると僕は思うんです。でも、もしまだ争いたいと言うなら僕の頬を打ってください右の頬で足りないなら左の頬も差し出します!!】
………何だ、この聖人は?
余りの聖人っぷりにあのイリナですら手を止めているからな。
まあ、何はともあれ、これで話し合いに持ち込めそうだな。
でかしたぞ、俺のガキ。
「取りあえず、話を聞きやがれ。実はな―――――――――」
取りあえず『子作り爆弾』の説明をしたことでイリナ達からの殺気は失せたが
今度は別の問題が発生しちまった……それは―――
「イッセー君と私の間に出来る子供も見てみたいなあ」
何やら、妄想に浸って顔を赤らめるイリナ。
「お兄ちゃんとの子供…頑張る…!」
覚悟を決めた様子で俺を見つめるクローム。
「一誠さんとの子供……興味があります」
少し上目づかいで俺にそう言うユニ。
「僕とイッセー君の子供……パパにも見せてあげたいな」
何故か、当たり前の様に俺の前に座っているヴァーリ。
………て、おかしいだろ!?
「何で、俺がこんな面倒くせえことをまたやらねえといけねえんだ! 後、ヴァーリてめえは何、当たり前のように人の家にいんだ!? それから服を着やがれ!!!」
「なんだか良く分からないけど、道に迷ってたら、いつの間にかイッセー君の家に居たんだもん」
『すまん、兵藤一誠。ヴァーリの言っていることは本当だ……それとヴァーリが裸なのはいつもの習慣だ』
「俺がヴァーリの習慣なんざ知るか!? 取りあえず、こいつでも着ろ!!」
取りあえず、女を裸のまま置いておくという行動は出来ないので
適当に自分の服一式をヴァーリに投げつける。
とっとと、そいつでも着てろ!
「うーん、イッセー君のお願いなら仕方ないかな。じゃあ、着させてもらうね」
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