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転生赤龍帝のマフィアな生活
番外編:俺の…子供だと?
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くにあったもう一つを蹴り飛ばして窓の外に
放り出していたが今はそれどころじゃねえ。
次の瞬間に起こることを考えれば―――

―――ドカァーンッ!!

………大爆発だ。しかもご丁寧に一回で終わらないように他の爆弾は無傷な状態でだ。
モクモクと上がる煙を見ながら最近の不運を呪う。
たく……面倒くせえことばかりだな。

「おい、アーシア。無事か?」
「あうう……すみません」

取りあえず倒れているアーシアを起き上がらせる。

【あれ、ここはどこなんでしょうか?】

突如煙の中から響いてきた子供のような甲高い声に俺の顔が引きつる。
出来るなら、そこにいる奴の正体を知りたくねえ。
だが、このままにしておけば二次被害が俺に及ぶ可能性がある。
何とかして他の奴らに知られねえうちに処理しねえとな―――

「凄い音がしてきたけど…お兄ちゃん、大丈夫?」
「一誠さん、何かあったんですか?」
「イッセー君、何だか煙が出てるけど、どうしたの?」
「お坊ちゃま、どうかなされましたか?」

計っていたかのように入ってくるクローム、ユニ、イリナ、ミランダ。
それにしても…何で揃いも揃ってこうも早く出てくるんだよ…っ!
これだと絶対に説明しねえとダメじゃねえか!
因みにイリナは俺の家にずうずうしくも住み着いたので今では我が家の一員だ。

たく…何でこんなことに……いや、まだ説明でなんとかなるだけマシか……。
そう諦め気味に考えながら晴れていった煙の中にいる人物を見る。
そこにいたのは目と顔はアーシアに似ていて髪の色が俺と同じ四歳位の男のガキだった。

「あら、可愛いお客さんですね、お坊ちゃま」

そう言って、ガキのすぐそばにまでよるミランダ。
それに対してガキは不安そうにあたりを見まわしたかと思うと
直ぐに俺の目を捕えニコリと笑いテクテクと可愛らしい仕草で俺の元に近づいてきた。
やべえ……嫌な予感しかしねえ―――

【お父さん、ここはどこなんですか?】

「「「「……………………」」」」

何だ…この威圧感は…ッ!?
ミランダを除いた四人の無言のプレッシャーが―――いや殺意が肌に突き刺さる!
不味いな……次の行動を間違えたら俺は間違いなく死ぬ!
ここは慎重に言葉を選ばねえと―――

【あ、お母さんだ! 抱っこしてください!!】
「へ? わ、私がお母さんですか?」

そんな俺の考えはアーシアの方に嬉しそうに駆け出していき
急かすようにその手を引っ張るガキの前に無残にも砕け去った。
詰んだな……間違いなく。

「お兄ちゃん…お話があるの」
「一誠さん、少しこちらに来ていただけませんか?」
「イッセー君……どういうことか説明してくれる?」

話があると言いながらも明らかに
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