第六章
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じゃない」
その細くなった目を見てのまたの言葉である。
「とても」
「そうだね。言われてみればね」
そのことにやっと気付いた桃李だった。
「可愛いね」
「そうでしょ。それに」
「それに?」
「この子の御飯また一緒に作りたいわ」
こんなことも言ってきたのだった。
「また二人でね」
「えっ、それって」
「いいかしら」
彼に顔を向けての今の言葉だった。
「それで」
「うん、よかったら」
微笑んで彼女の今の言葉に応える桃李だった。
「また二人でね」
「タマちゃんの御飯をね」
タマは美佳に頬や耳や喉を触られて目を細くさせたままだった。その目は確かに可愛らしかった。その彼を見ながら彼女の言葉に頷く桃李だった。
目つき 完
2009・11・27
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