二十六話
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退院して2ヶ月、俺とキリトは台東区御徒町にあるエギルの喫茶店兼バー、ダイシー・カフェへと呼び出されていた
「ようエギル」
エギルの本名はアンドリュー・ギルバート・ミルズという。プレイヤーネームで呼ぶのはあまり好ましくないが本人よりエギルでいい、という言葉をもらっているので慣れ親しんでいるエギルという呼び方を今も続けている
「キリトは?」
「まだ来てないぜ」
どうやらキリトより早く来てしまったようだ。当然と言えば当然、俺はキリトよりこの店の近くに住んでいるからだ。時間を持て余した俺はコーヒーを頼みエギルと世間話をすることにした
「わかっていたけどエギルって黒人だったんだよな」
「ああ、だが東京生まれの下町育ちだぜ」
エギルは少し誇らしげに言う
「へぇ、実は俺も4分の1だけ外国人なんだぜ」
「お前クォーターだったのか?」
「ああ。父親の方がロシア系アメリカ人のハーフでその息子の俺がその血を4分の1だけ受け継いでるってわけ」
「言われてみれば少しだけ普通の日本人とは顔つきが違うかもな…」
「といっても外国語なんてほとんど話せなし名前にもそれらしさがないからほとんど気づかれることはないんだけどな」
そんな話をしていると入り口の扉が開かれる鈴の音がする。入ってきたのはキリトだった
「相変わらず不景気な店だな。よく2年も潰れずに残ってたもんだ」
相変わらずなんとも失礼である
キリトは俺の叔父から自身の知り合いの本名と住所のリストを入手していた。俺は病院であっているので連絡先を教えていたが本名すら知らないエギルの店に訪ねれるのはキリトが上手く交渉してくれたからだろう。
「で、あれはどういうことなんだ」
あれとはエギルより俺とキリトに送られた写真に写っていたアスナらしき人物のことについてだ
その言葉にエギルは2つのゲームパッケージを俺とキリトそれぞれに手渡した。ハードを何かとみたところ
「アミュスフィア?」
「聞いたことないハードだな…」
「アミュスフィア。ナーブギアの後継機だよ」
「じゃあ、こらもVRMMOなのか」
エギルの話によるとそのタイトルロゴはアルブヘイムオンライン。妖精の国という意味らしい。ドスキル制、プレイヤースキル重視、PK推奨の完璧にプレイヤーの運動能力依存らしい。いま一番人気のあるVRMMOらしいがその人気の理由が空を飛べるらしい
「「へぇ」」
俺とキリトはハモって声をあげた
「それで本題に戻るがあの写真はなんだ?」
「どう思う?」
キリトの質問にエギルが質問で返す
「…似ている…アスナに…」
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