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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第十六話 合流
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エンに向き合わせる位置に立たせて。
「紹介しよう。エリーゼ・ルタスだ。ア・ジュールの出身者だが、気にせずよろしくしてやってくれ。こちらはティポ。エリーゼが幼い頃から共にいる、そうだな、友達だ」
「よ、よろしくおねがいしますっ」
『よろしくねー!』
クレインもローエンも目を瞠った。くく、驚いてる驚いてる。私も過去仰天させられたからな。他人を同じ目に遭わせてみたいというイタズラ心が湧いても仕方なかろう?
単にエリーゼに、エリーゼが話すまでヌイグルミのフリをしておけ、と言っただけなんだが。
さてお二方、リアクションは?
「僕はクレイン・K・シャール。クレインでいいよ。仲良くしておくれ」
「執事のローエンでございます。以後お見知りおきを。エリーゼさんにティポさん」
ん、んん? 予想したものとかーなーり外れたリアクション。君たち驚かないのか? ヌイグルミが動いてしゃべってるんだぞ?
「エリーゼの友達は個性的だね。いつから一緒にいるんだい」
「え、えっと」
『エリーが6歳の時からだよー。ぼくとエリーは嬉しい時も悲しい時もいつでも一緒だったんだ』
「ずっとそばにいてくれる友達か。少し羨ましいよ」
「クレイン、は、トモダチがいなかったんですか?」
「旦那様は立場柄、そういった方を作りにくかったのですよ」
「さびしくなかった、ですか」
「今はヴィクトルさんたちがいるから平気だよ。よければエリーゼにも加わってほしいと思うんだけど、だめかい?」
エリーゼは浅黄色の髪を振り乱して首を振った。そして、クレインの手を握った。
「わたしも今日からクレインのオトモダチになります!」
『トモダチはたくさんいるほうが、さびしくないもんねー』
「ありがとう。光栄だよ、エリーゼ、ティポ」
「何故平然とアレらと話せるんだ……」
「シャールの若様、タダモンじゃねえ……」
同感だ。ともするとこのクレイン、かなりの大物かもしれん。
フェイリオとエリーゼが仲良く手を繋いで先を歩く。我々は後ろからそれに付いて行く。これで彼女たちの外見が似ていれば姉妹のようにも見えるだろう。
「ところで若様。ティポのこと、マジで気にならねえの?」
アルヴィンがクレインをふり返りつつ言った。
「気になる、とは?」
「だってヌイグルミがしゃべってるなんておかしいだろ」
「そうでしょうか?」
しゃべる人形はおかしくないと? それこそ理解しがたい価値観だ。私自身、慣れるまでかなり時間がかかったのに。
「僕は外交以外でカラハ・シャールの外に出たことがありません。ですから、常識外のモノを見たとしても、驚かないようにしているんです。僕にとって訳の分からない何かでも、僕が知ら
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