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【銀桜】3.モンハン篇
第6話「セーブはこまめにやっとけ」
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でもない人に出会っちゃいましたね】
【ああ。魔女に出会っちまったよ】
 溜息ついて銀子とぱっつぁんは螺鬼に目を向ける。
【♪私は〜かわいい〜モンキーハンター☆イェイ!
♪キュートで〜カワァイイ〜モンキーハンター螺鬼ちゃんですッ★イェイイェイ!】
 『魔女』と評された幼女は大鎌を振り回しながら自作の歌に合わせて踊っていた。
 見た目は無邪気な子供。
 しかしよく考えればこのゲームのハンターは現実のリアルさを引き出すため八頭身キャラで構成されており、子供サイズのキャラパーツなどなかったはずだ。
 ということは、この『螺鬼』の外見もプログラムを書き換えて作ったオリジナルなのか。
 だがその容姿は服装を始め、このモンキーハンターの世界観とまるで合っていない。
 銀子たちは冷めた視線を送るが、螺鬼は全く気づいていないらしく軽やかに踊っている。
【銀さん、これからどうします?】
【金儲けに決まってんだろ。性格アレだが螺鬼は最強だ】
【最強ってあの子完全に犯罪者だよ。仲間にしたら僕ら共犯者になっちゃいますよ】
【バカヤロー。そこを上手く出し抜くんだよ】
【嫌アル。あの喋り方聞いてるだけでイライラするヨ。自分から『可愛い』とかウザいネ。ハッカーって何アルカ?ゲームがブチ壊しアル。私があの子ブレイクしてくるヨ】
【神楽ちゃんやめなって!】
 猛攻しようとするカグーラを止めようとするぱっつぁん。二人の小競り合いが始まろうとした時、ずっと黙っていたMが口を開いた。
【おい、周りが騒がしくなってきたぞ】
 気づけば、いつの間にか周囲にはたくさんのハンターが集まっていた。
【すげー奴がいるらしいな】
【Mより凄いって!?】
【新伝説誕生??】
 ハンターたちの注目を浴びて、少女の頬はさらに赤く染まった。


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【うひょ!可愛い】
【萌えー!!】
 幼女の照れ笑いに心打たれるのか。他のハンターたちから黄色い悲鳴がもれる。
【どうしてこんなに人が……】
【螺鬼ちゃんが呼んだの〜★】
【あ?お前なに言ってんの?】
【どうやらランキング表を見たプレイヤーがここにワープされるようシステムに手を加えたようだ】
 いつの間にか起き上がっていたフルーツポンチ侍Gがランキング表を眺めていた。
 するとぱっつぁんたちの画面にも同じものが表示された。


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【おい、『∞』ってなんだよ?無限ってことか?最強通り越してっぞ!!】
 銀子は文句を飛ばすが、当の本人は笑顔を振る舞うだけ。
【Mは生活のほとんど費やして伝説になったのに、螺鬼さん一瞬でなったんですね】
【しょせんはデータ★時間をかけて伝説になる方がバカバカしいょ〜】
【バカバカしいとは侵害だな】
 そう螺
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