第6話「セーブはこまめにやっとけ」
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突如出現した謎のハンター・螺鬼。
二匹の神獣を粉々に消し去るという離れ技を披露し、ステータスも驚異の数値だった。
ゲームシステム上ありえない数値を表示しているステータスを見て、銀子たちはその凄さを再確認させられる。
【なんちゅう強さだ】
【まさかMより限界突破している者がいるとは(驚)】
【おかしい。なんで8桁もあんだ?】
【つまりマダオ以上のマダオってことネ。部屋中ティッシュだらけのショボイ男に決まってるアル】
カグーラの発言に螺鬼はムッとなって、ピシッとMを指差す。
【ちょっと〜!螺鬼ちゃんをそこのマダオと一緒にしないでよ○×★ていうか螺鬼ちゃんはとびきりキューティな女の子なんだょ〜♪】
自分の頬に指を当て、螺鬼は無垢な笑顔で宣言した。
だが銀子は疑いの目で見続ける。
【女だァ?嘘つけ。ネトゲーとリアルの性別はほぼ正反対なんだよ】
【嘘じゃないんらよ〜☆螺鬼ちゃんは螺鬼ちゃんなんだょ♪わかった?糖分中毒ちゃん】
【誰が糖分中毒だ!ただの糖分依存症だ】
【はぅわわ〜★もっと悪くなっちゃった〜♪】
【つーか、オメェ何もんだ?なにやってんだ?】
銀子は追求の眼差しで螺鬼に詰め寄る。
だが螺鬼は待ってましたと言わんばかりに、くるりと回転して答えた。
【ハッカーやってます♪】
【【【【【へっ?】】】】】
表示されたメッセージウィンドウに全員の目が点になる。
何言ってんだ?と首を傾げる銀子たちに、螺鬼は歌うような口調でネタバレした。
【ハッキングは簡単にできちゃうよ〜?ちょいちょいとプログラム書き換えれ〜ば〜ステータスもこのとおり☆フッフ〜♪】
ニコ〜っと笑顔の口から語られるのは、犯行手口そのものだった。
【プログラムって何!?ハッキングって犯罪じゃねェか!】
【ハッカーだ。まさか本物のハッカーに会えるとは!(よし弟子にしてもらおう)】
【あんたは既に()の使い方間違ってんだよ。それ感情じゃなくて願望だろーが!!】
激しいボケツッコミが飛び交い、さっきまで沈黙に包まれていた周囲が急に騒がしくなる。
その様が楽しいのか、螺鬼の口ずさむリズムはどんどん上がっていく。
【モンキーが出てきても★プログラム消せばすぐ倒せちゃうんだよ〜?】
【データ消してるゥゥゥ!!さっきの倒したんじゃなくてモンキーデータ抹消したのかよォォ】
【ネットゲームの《プログラム(内容)》をリアルタイムで書き換えているとは尊敬に値する(憧)】
【犯罪者が犯罪者を尊敬すんなッ!】
“ゴッ”
【ぐはッ!(血)】
大剣で銀子に思いっきり頭を殴られ、フルーツポンチ侍Gは卒倒した。
ややこしい奴が黙ってから、ぱっつぁんは銀子に耳打ちする。
【僕たちとん
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