第5話「メールに絵文字がないと怒ってるみたいに見える」
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ぱっつぁんは愛想良く返事した。
【凄い漢字ですね。なんて読むんですか?】
【はぁ?こんな漢字も読めないなんてアンタは幼稚園児の鼻垂れガキ以下だね〜★】
ささいな質問に愛らしい笑みのまま放たれる容赦ない毒舌。
名前を尋ねただけでどうしてこんなに叩かれるのか。ぱっつぁんの心はズシリと重くなる。
【『ラキ』ちゃんだょ♪おぼえておいてね、駄メガネちゃん】
【僕、ぱっつぁんって名前なんだけど】
【だまれぇ★個性も欠片もない駄メガネが〜♪】
【見た目で決めつけんなよ!】
【だってさ〜あんたのアバター単純パーツの塊じゃん♪センスもかけらもないょ〜】
【みんなにわかりやすく……】
【わかりやすいって印象残らないよね☆ほら、やっぱり個性ないじゃん◎ハイ決定〜♪ていうかアンタのことなんて誰も見てないから、そんな気遣い無用だょ〜】
ニコ〜と天真爛漫な笑顔の螺鬼。この無邪気さが、少女の口からでるキツい台詞の激しさを余計強調している。こういう時は何を言っても跳ね返され、余計傷つくだけだ。
なんだかこの毒舌具合には身に覚えがあるが、とりあえずぱっつぁんは銀子に相談するため螺鬼を連れて戻った。
<i2585|26801>
〈=サークル会話ON=〉
【銀さん。勧誘なんて無理ですよ。完全に見下されてますよ】
【ユル顔したとんでもねェ奴だな。だが奴の強さは未知数だ。見ただろ、モンキーが瞬殺されんの。仲間にすりゃ金儲けも楽勝だ】
【その前に僕のメンタルが楽勝に瞬殺されそうですよ】
【大丈夫だ。あとは任せろ、ぱっつぁん。悔いなく逝け】
【犠牲になれってか!?おい!!】
【なんにせよ、あのガキがどんだけ強ェか知っとかなきゃな】
〈=サークル会話OFF=〉
銀子は螺鬼に歩み寄って尋ねた。
【おい、ガキ。強さどんくらいだ?】
【ステータス表でチェックチェックぅ〜♪】
螺鬼がにこやかに答えると、プレイヤーの能力を示すステータスが表示される。
神獣二匹を瞬殺してしまうほどの腕を持つ少女のステータスはMと同等の数値。
……と、予想していた。
<i2594|26801>
【なんだこのステータスぅぅぅぅぅぅぅ!!】
【Mを遥かに超えているだとォ?!(愕)】
【最強ってレベルじゃねぇぞ!パラメーターわかっても未知数だよ!!】
驚異の数値に誰もが驚きの悲鳴を上げる。その中で最も驚いていたのはMであった。
だが混乱していても何もわからない。Mは冷静になって考える。
このゲームは限界突破してもステータスは五桁までしか存在しない。
なのに、螺鬼のステータスは八桁。つまり千万単位の数値を表示している。
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