暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0826話
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では無いのか。
 ファーストフード店で売っているようなハンバーガーを普通に食べる事が出来る程度の舌なので、別にグルメって訳じゃないんだよな。それを考えると、やはりこの世界特有の問題なのだろう。

「おはよう、昨日はよく眠れたかな?」
「それはそっちでも確認しているんじゃないのか?」

 暗に部屋の様子を覗いていたのだろうと告げるが、それに戻ってきたのは何を言っているのか分からないといった様子の表情。
 さすがに外務省のお偉いさんだけあって、この辺の腹芸はさすがと言うべきか。
 ちなみに、この会議室にいるのは俺と目の前に座っているクリメナ、そして軍の代表としてリトラスの3人のみだ。
 正直な話、この国にとっては非常に大きい出来事だろうに、こんな少人数で話を進めていいのか?
 あるいは、シャドウミラーとの関係を無かったことにしたいか。
 いやまぁ、それならそれでもいいんだけどな。
 そんな俺の思いとは裏腹に、クリメナは至極あっさりと口を開く。

「君達シャドウミラーが私達にとってみればずっと先を行っている存在だというのは、昨日の演習で理解した。それ故に、私達に協力してくれる事を頼みたい。勿論アクセル代表の要望通り、ある程度の広さの土地は用意する。それに関しては首相に直接掛け合ったので問題は無い。……お願いできるかな?」
「……昨日も言ったが、確実にこの世界を助けるとは約束できないぞ? いや、寧ろこの世界との交流をしないようになるという可能性もある。それでもか?」

 俺の言葉に聞き、クリメナは重々しく頷く。

「それは、この世界に君達にとって魅力的な技術や資源が無いから。そういう話で間違いはないかな?」
「ああ。残念ながら戦術機は魅力的とは……」

 その言葉を遮るようにして、首を横に振ったクリメナが口を開く。

「BETAの巣はハイヴと呼ばれている。これは知ってるかな?」
「……ああ」
「そのハイヴだが、中にはG元素と呼ばれる稀少物質が眠っている。それを取引材料にしたいと思うが、どうだろうか?」
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