生態系と厨二病
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を買うという指名が…」
俺は逃げようとした比企谷を掴んで座らせる。
しかしこうなってしまってはどうにもならない。
ならば俺は、例の噂を利用させて貰うとしよう。
「…お前ら、喧嘩なら他所でやれや」
「はぁ?って…鳴滝…これあーしらの問題だから、口出さないでくんない?」
「その問題も、今はクラス全体の問題と化している」
「はぁ?意味わかんないし」
「成る程、カーストの央にいるやつでも、状況の理解能力は底辺と見える」
お、おい、喧嘩なら他所でな?
と、比企谷が裾を引っ張るが、今は無視。
「ま、まぁまぁ…二人「テメェは黙ってろや!」……え?」
仲裁に入ってきた葉山に反射的に怒鳴った。
「カーストのトップの癖にこう言った状況の仲裁が糞ほど遅ぇんだよ!
お陰でクラス全体が飯マズ状態じゃねぇか!ああ!?」
俺はまだ食べてないけどね。
「…俺は」
「何なら昔みたいに仲間率いて団結させてみろや!
出来るだろ!毎日のように馬鹿騒ぎするくらいだからなぁ!」
全員沈黙。
反論者無し。
「仲直りならば今すぐしろ。
喧嘩するなら他所へ行け。
あと葉山死ね」
そう言って俺は自分の席へ座る。
無言で弁当(自作)を取りだし、食べる準備をする。
これでいい。
この状況ならば、クラスの大半が空気に居たたまれなくなって出ていくことは必至。
そして俺は飯が食える。
まさに一石二鳥。
「お、おれ、購買行ってこよ」
「あ、俺も!」
「あ、私はお手洗いに…」
思惑通り、クラスからゾロゾロと出ていく。
残っているのは俺、金髪、由比ヶ浜、糞な葉山グループだけ。
さぁ、飯だ。
「…ごめんね。
私さ、人に合わせないと不安って言うか…。
つい空気読んじゃうって言うか…。
いやー、もう昔からそうなんだよね。
おままごとでホントはママ役やりたいんだけど、他にやりたい子がいるからってポチ役やってたり。
団地育ちのせいかもだけど…」
「何が言いたいのか全然分かんないんだけど」
ふむ、どうやら仲直りを選んだようだな。
だが由比ヶ浜。俺にも理解できないぞ。
「だよね、私もよく分かんないんだけどさ…。
でもね、ヒッキーやユキノン、ツクモン見てて思ったんだ。
お互いに本音で言い合って、空気読んで、無理に合わせてないで……楽しそうで…」
俺としては真面目に話していたつもりだったんだが。
そうか、面白く見えたか。
「何か私、今まで必死になって人に合わせてきて…それって間違ってたのかなって思うようになってきて…。
だってヒッキーとかマジヒッキーじゃん。
休み時間とか寝たふりしてたり、本読んで笑ってたりしてキモいし」
『ヌグ
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