花と成りなさい
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オレはオレ以外のすべての人間を殺すために存在している」
オレは誰かを恨み妬み恐れ拒絶することで存在理由を作り出した
全てを比較の対象とすることで、自嘲しながら生きてきた
知らず知らず涙が溢れている
ただただパルコの存在に怯え、人々の嘲りから逃げ出した臆病者
思い出すのはそんな記憶ばかり
「オレの存在は消えない
・・・さぁ、感じさせてくれ・・・」
砂がオレの首に纏わりつく
涙が止まらない
悲しいのはオレじゃないのに
涙が砂に伝い落ちた
目の前に黒い影が走る
「そこまでだ」
「コン、涙をふきなさい」
首を絞めようとしていた砂を叩き落とす先生
先生
やっぱり、貴方は眩しい
先生に抱きかかえられ、涙を拭われる
「お前たちは必ずオレが殺す・・・待っていろ・・・」
ガイ上忍に止められあっさり引き下がって行った我愛羅
・・・あんなに、哀しいと思ったのは初めてだった
先生にしがみつき、零れる涙を拭い続ける
ナルトとシカマルが不安げに見てくるが、今はどうにもならない
先生が病室から抜け出し、人通りの少ない道を歩き出す
いつの間にかおんぶされていた
・・・心臓の音が、聞こえてくる
唄うようなリズミカルな先生の声が聞こえる
「辛いし、痛いし、酷いし、嫌だと、泣き喚いてみても、現実は変わらない
恐れず、揺るがず、妬まず、恨まず、誰よりも強かに、世に咲き誇る花と成りなさい」
・・・オレ、妬まず恨まずは無理かもしれない
「天も、地も、海も、人も、己が運命を愛し、悲しみさえ糧に出来る、花に成りなさい」
「・・・元ネタは・・・?」
なにかのセリフだろうか
「誰かの詩・・・もう、覚えていないけれど、心に残っていたから」
歌・・・か・・・
「やっぱりね・・・」
子守唄みたいで、好きだな
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聖なる詩人の島?sound horizon? より
少し改変してます
木の葉丸の両親のどちらがアスマ先生のキョウダイかわからないので勝手に兄設定
人柱力の会合
シナイは助けることに理由をつけません
存在するために理由をつけません
生きるのに、理由はいらないんです彼女にとっては。
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