花と成りなさい
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てる
けどな、俺等三人それなりにやれるつもりだぜ
俺たちはまだ予選でとっておきは見せてねー!
しかも3対1、分が悪いのはそっちだぜ」
「もう一度言う、邪魔をすれば殺す」
聞く耳もたぬとはこのことか
「オレは本物のバケモノ飼ってんだ、こんな奴には負けねー!」
えーと、バケモノ飼ってたから負けないぞ?
「オレはお前が言ったとおり、ろくな育ち方はしていない!
オレは、母と呼ぶべき女の命を奪い生まれおちた・・・」
母、命、奪う、生まれ落ちた・・・
母親、そうだ、オレも母と呼ぶべき人の命と引き換えに産み落とされたんだ・・・
???・・・泣きもしないとは・・・気味の悪い器だ???
???姉君の、・・・御遺体はどう処理いたしましょうか???
???麻袋に詰められたナニカ???
思いだす記憶
顔も知らない母親、声も温かさも何一つ知らない
「最強の忍びとなるべく・・・父親の忍術で砂の化身をこの身に取りつかせてな・・・
オレは生まれながらのバケモノだ」
父親は知らない、あの人は叔父だ、オレの父親は誰だ
あぁ我愛羅の声がひどく遠い
こんなに近くにいるのに遠い
「家族、それが俺にとってどんなつながりであったか・・・
憎しみと殺意で繋がる、只の肉塊
オレは母親の命を糧として里の最高傑作として生み出された風影の子としてだ
・・・オレは六歳のころからこれまで六年間、実の父親に幾度となく暗殺されかけた」
フラッシュバック?これがそうなのか?
次々蘇る記憶、同調するキーワード
母親の命を奪い、父の顔も知らず、九尾を封じられ、地下神殿で軟禁されてきた
生まれ落ちたその瞬間から・・・暁に捕まるまでの18年間、ずっと・・・
「どうやら六歳を過ぎたころ、オレは危険物と判断されたらしい
オレは里の危ない道具として、丁寧に扱われていただけのようだ」
六歳、戦争兵器として扱うべく、大切に、しかし放置気味に育成されていたにも関わらず
俺には忍者の才能がないと言われ、一生幽閉されることが決定した年
失敗作の、人柱力
最低限の教育もされず、オレが転生していなければ学ぶということも出来なかった
文字を学んだあとは才能がないからとそれ以上学ぶことを禁じられ・・・
虚弱さを哂われながら、信徒の葬儀をするだけの飾りの巫子
何のために???
「何のために存在し生きているのか」
そうだ、何のために生きているのだ
「
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