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Fate/stay night -the last fencer-
第二部
魔術師たちの安寧
月下の死闘(T) 〜白き少女の思惑〜
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呼び出されたサーヴァント……その半数は正体を把握している。
何故なら前回の時も同じ英霊だった
(
・・・・・・・・・・・・・・・・
)
。
運命というのか、因果というべきか。
何よりこの黒い巨人とも形容すべき狂戦士は、私の──────だったのだから。
「■■■■■■■■────ッッ!!」
咆哮と共に斧剣が振るわれる。
Bランク以下のあらゆる攻撃を無効化し、十一という数の蘇生の呪いを重ね掛けした彼を象徴する宝具・
十二の試練
(
ゴッド・ハンド
)
。
異常なまでの頑強さ、初戦にて一度絶命しながらも蘇り、何事もなかったように活動しているのはその宝具によるものだ。
元々は弱い英霊を強化して使役するためのクラスに彼を宛てがったのだ、その性能は推して知るべし。
「クッ、つああァッ!!」
都合十三撃目の斧剣を弾き、一度身を引く。
まともに相手などしていられない、剣を合わせる度に手と腕が僅かながら痺れてきている。
バーサーカーとの打ち合いが可能なサーヴァントなどセイバーくらいのもの。
一時的に打ち合えるだけでも十分かもしれないが、単騎での戦闘でそれは意味がない。
幾重にも掛かっている強化効果も有限だ。
剛体技能も時間が経てば衰えてくる。擬似魔力放出もあまり多用すれば枯渇する。
共振増幅はマスターであるレイジが存命であれば長く続くが、戦闘が長引くほど負担をかけてしまうことになる。
レイジの離脱を確認次第こちらも離脱するつもりだが、彼も全速力で逃走中ながらもう少し時間を要するだろう。
もしもその時が来たとしても、バーサーカーが容易に逃がしてくれるとは思えないが………………
「でも、成す術なしってわけでもない」
剣術以外のもう一つの武器、キャスタークラスにも匹敵する魔術行使。
実際に最初の戦闘で、魔術によるダメージは通った。
傷つけられるということは殺せるということ、一度で駄目ならダメージを蓄積させる。
バーサーカーの頑強さには回復力も含まれているが、短時間で全ての傷が完治するようなデタラメなものでもない。
その屈強な肉体を貫くまで撃ち崩す。
「
Rampage
(
檻ごと爆ぜよ
)
Der blaue Vogel
(
蒼き鳥よ
)
!!」
予備動作無し
(
ノーモーション
)
から
重続詠唱
(
デュアルボイス
)
で成立する複合魔術。
青電を纏う鳥の形を模した極雷が狂戦士の身体を撃ち抜いた。
狂っていても失われない武技の冴えを以てしても、雷速の一撃を避けることは不可能か。
放った瞬間に反応したのは見て取れたが、電撃は性質上防御を貫くものであり、完全に回避しなければ意味がない。
魔術により発生した雷鳥は接触し
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