二十四章 幕間劇
まともな会話×麦穂の初めて
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ったら」
「い、いえ。私こそ・・・・一真様が、望まれているなら・・・・是非・・・・」
まあかなり遠回りしたけど、これで正式に決まれば麦穂も妾の仲間入りとなる。体型が紫苑や桔梗を思い出すが、紫苑の場合はやり手だったかもしれんが今目の前にいるのは麦穂だ。まああの時は、麦穂の気持ちに応えながら離れ離れになってしまったからな。そしてまた大戦が始まるがこれで全てが終わる。
「麦穂、目を閉じてくれる」
「はい・・・・」
麦穂は素直に目を閉じてから、俺はキスをしたのだった。
「・・・・・んっ・・・・・・」
「ん・・・・・・」
頬に両手を添え、優しく唇を奪った俺であった。たぶん麦穂にとってはファーストキスだと思うけど、驚いた様子や反応もなく、身体の力を抜いて全てを俺に委ねるかの如しだった。
「んん・・・・・・・ん・・・・・っ・・・・・」
唇を重ねていると、麦穂と会えずに胸に空いていた穴が埋まっていくかのようだった。まあ壬月もだけど、麦穂もしてみたかったというのが正直なとこだけど。
「ん・・・・・んっ・・・・・・」
「ん・・・・・・・・・」
ほんの短い時間だったが、何もかも満たされたような気分であったけど。こうなれば麦穂のアレも同時に奪うか考えていた、どうせこの場面じゃないと奪えないと考えていたからだ。
「麦穂」
「・・・・・・はい」
「目を開けていいよ」
「あ・・・・もうよろしいのですね」
キスが終わっても、麦穂は瞼を下ろしたままだったから。俺の言葉でようやく目を開ける、生真面目な麦穂らしい一面だった。
「はぁ・・・・・今のが『きす』ですか。ふふ・・・・つまり、接吻の事だったのですね」
「まあな、本当に分かっていなかったようだなその様子だと」
「はい・・・・ありがとうございます、一真様・・・・」
「礼はいらんよ。俺は麦穂としたかったんだから」
「ふふふ・・・・あなたの未来の妻ですものね」
俺は返事をすると、まだ実感が湧かないと言っていた。本当に麦穂が俺の妾となり、未来の妻になれるかどうかを。麦穂は麦穂で素晴らしい女性で、一見釣り合ってるのかと思いたいくらいだが桃香達がいい例だな。麦穂の気持ちを理解し合い、妾として迎えたいと思っている。
「まあ俺も正直言って、本当に妾にしていいかなってな。俺らしくもない台詞だ」
「はい、もちろんです。が・・・・一真様のお言葉はまことに嬉しく、また初めての『きす』も心が躍るものでしたけれど・・・・」
「まだ恋人だって事が実感しないって事だな」
「ふふ、そうですね・・・・」
「だからさ、麦穂」
「はい」
「今度の戦は大きな戦となるけど、俺は今回最小の犠牲という約束
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