二十四章 幕間劇
まともな会話×麦穂の初めて
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だら次は・・・・」
「壬月」
今の所仕事が一段落したところを見てから、俺は壬月に声をかけた。
「おう、一真様じゃないか。どうしたんだ?」
「忙しいところ悪いんだが、少し時間をくれるか?」
「ああ、別に構わないですぞ・・・・。組頭!私は少し用がある、指揮を代われ!」
「ハハッ!」←組頭
あの赤い鎧を着てた人は組頭だったのか、壬月は組頭に作業の指揮を任せると、改めて俺に向き直った。あとはなぜか俺に対しては原作より少し敬語が入り混じっているけど、今はもう慣れた。
「それで、私に何か御用ですかな?」
「うむ・・・・それより壬月の笑顔を見るのは久し振りと見える」
「そういえばそうだったな、私が甲斐に着いた時は一真様は神様の御姿でしたか。あの時もお会いしましたが、お元気そうで何よりです」
「俺はあの時は大評定の準備をしていたからな、まあ元気そうでよかった。と、忙しいところだったから手短に言うよ」
内心もう少し話したかったが、最終決戦前の事だろうから。少し話してから、用件を言ったのだった。
「久遠から預かった書状だ」
「ほう」
壬月は書状を開いて軽く目を通してから、何度か頷く動作をしていたが何が書いているのかまでは俺にも分からない。
「ふむ・・・・ふむ・・・・。うむ、確かに受け取った。ご苦労でありました」
「俺に出来る仕事は今の所これだけだからな、どういたしましてだ。ところで麦穂はどこにいる?」
「ああ、麦穂なら屋敷の中にいる。奥の間で、武田の衆と次の戦について談合している。恐らく済んだ頃だと思われます」
「ありがとよ、本当はもう少しゆっくりと話をしたかったが再会を懐かしむのは壬月よりも麦穂の方だと思った。でも思い残すのはないとは言えないんだろう?」
「ははは。さすが神様とも言っていいほどだ、人が思った事を口にするなど。一真様との一夜は今も頭をかすめ、私を眠れなくしている・・・・ふふっ。生きて帰れば、またいつかは・・・・そう思わなくもない」
「まあな、これくらい悟らないとそっちから口に出さないだろうと。・・・・ん?」
不意に俺と壬月は何かに気付いたような顔をして、開いたままになっている城門の方に目を向いた。この気配はもしかしてと思ったら・・・・当たりだった。
「おい、そこにいるのは麦穂じゃないのか?」
「気配がダダ漏れだぞ、隠すならもう少し隠さなければいけないよ麦穂」
「!!」
こちらを様子見していた麦穂が隠れるのを諦めて出てきたけど、無言だったからしばらく様子見をしている俺だった。
「よう、武田衆との談合はもう済んだか?」
「はい、済みましたが・・・・お二人とも、何故こんなところで油を売っているのです?皆
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