尾刈斗の奇術!後編
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レトマレ、マレ、マレ、マレトマレ」
また例の呪文が聞こえてくる。
俺は円堂を見ると、円堂は何かを呟いている。
「マレ、マレ、マレトマレ、マレ、マレ、マレトマレ…」
円堂が呪文と同じ言葉を呟いている。
「マレ、マレ、マレトマレ、まれ、まれ、まれ止まれ」
言葉がはっきりしてくる。
「止まれ!?そうかあの呪文は止まれと俺達に暗示を掛けてたんだ!これならどうだ!」
円堂は叫ぶと手を前で大きく叩き
「ゴロゴロドカ────ン!!」と叫んだ。
途端に俺達は動けるようになった。
「ファントムシュート!」
動けるようになった途端にシュートが円堂を襲った。
「ゴッドハンドじゃ間に合わない!それなら…」
と円堂は呟くと右手をグーにしてパンチを放った。
「熱血パンチ!!」
渾身のパンチングでファントムシュートを大きく吹き飛ばした。
その吹き飛ばしたボールが俺に飛んでくる。
「頼むぞ!雷藤!」
円堂は親指を立てて俺に叫んだ。
「任せとけ!」
俺はそう言い残し前線に駆け上がった。
「電光石火!」
俺はことごとく相手を抜きまくった。
俺が相手のGK鉈と1対1になると
鉈はまた手をぐるぐる回し始めた。
だが俺はこのトリックをとっくに気付いている。
(あの手のぐるぐるも一種の催眠術なんだ、だからあれを見ないで打てばいい!)
俺は心の中で呟くと、俺はボールをフワッと空中に上げると
クルッと回転し落ちてきたボールに回し蹴りを当てた。
「うおぉぉ!サンダーキャノン!」
雷をまとった俺の新必殺シュートが鉈を襲う。
「歪む空間は無意味だぜ」
と俺が呟くとシュートはバリバリと音を立てて
鉈ごとゴールに突き刺した。
ピ────! 3対3
遂に同点に追い付いた。
俺の周りに皆が集まってくる。
「雷藤!お前ならやると思ってたぜ!」
と円堂が叫びながら駆け寄ってくる。
すると豪炎寺が俺に話しかける。
「流石だな、お前も気付いていたか」
と微笑む。
「やっぱり豪炎寺も気付いていたか」
俺と豪炎寺は同じ事を考えていたらしい。
それを見た染岡が呟く。
「雷藤に豪炎寺はあの歪む空間のトリックを気付いていたのか…すげぇよお前たちはそれに比べて俺は…」
俺には何と言っているのか聞こえなかったが
染岡は何か決心したように上を向いた。
「皆!あと一点だ!絶対勝つぞ!」
と円堂が笑いながら話すと俺達は自分達の場所に戻った。
「はあぁぁ!」
俺はスライディングで月村からボールを奪った。
「染岡!」
俺は染岡にロングパスを出した。
するとここで鉈が歪む空間の構えを起こした
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