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【ONEPIECE】捨てられた人魚は恋をする【七武海×海賊】
王女と皇帝、その仲は
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まなかったな』


リオ『別に、いいよ』


あんたが出てくれただけでもいい方だから、


と付け足すとジジイが笑った


『酷い言われようだ(笑)


……まあいい 陸に上がってからどうだ?


何か身の回りで変化した事はあるか?』


リオ『…特にはないかな


そう言えば今日クンフージュゴン達に会った』


『ほー…あの武闘派ジュゴン達かぁ


それであいつらに弟子入りされたのか?』


リオ『座って監視してるんじゃないの?』


呆れた顔してそう言うと


ジジイが小馬鹿にしたような笑い声をあげた


『だから監視ではないと言っているだろう』


リオ『あ、間違えた


予言をしてくれる為に椅子に座って視てる、だったよね?』


『違うと言っているだろう


私は本当にお前の事を心配しているんだぞ』


リオ『…分かってる、何だかんだで一番心配してくれたの


―――――あんただもんね』


私が騙された事に気づいて心身ともに傷つきながら国へ戻った時、


あんたは国の門の前にいて


力強く思い切り私を抱きしめて言った


お前は一人じゃない


お前の周りには私や心強い仲間・人魚達がいる


だから泣くな!負けるな!!


……って言ってくれた


例えジジイが忘れたとしても


私は絶対に忘れないだろうな


『――お前が元気になってくれて本当に良かった』


リオ『ふっ何それ』


私が吹き出すと


受話器越しから聞こえるのはジジイが優しく笑う声。


『気が向いたらいつでも電話を寄越せ


つまらん話でも聞きたいなら幾らでも話すぞ!』


リオ『ありがと、また数時間後に電話をかけるかもしんないけどね』


『そうか分かった。


今回は何も伝えずに電話を切るとするか』


リオ『重要な事以外は聞く気ないからそのつもりで』


『分かっておる』


何年お前と一緒にいると思う、


とジジイが付け足す


リオ『こっちはあんたの事、信用してるんだからね』


『それも、分かっておる』


リオ『へえ?』


左眉をクィッと上に軽く上げると


『私もお前を信用しているぞ』


そう言ったジジイが静かに電話を切った


私も受話器を戻してポケットの中にしまうと


ジジイのアホ面を思い出して


吹き出した後で必死に笑いを堪えると、


夜空を見上げ―――そしていつの間にか眠りについていた
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