最終話 天より他に知る者もなく
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ルミネとの戦いから帰還したエックス達は、アクセルを含めて全員が集中治療室行きとなった。
特にエックスとゼロのダメージはルインとルナより酷く、特にゼロは全身に包帯を巻かれるハメになった。
ゲイト「やれやれ…もしかして君達より女性陣の方が強いんじゃない?しっかりして欲しいもんだね」
ゲイトが溜め息混じりに言うと、見舞いに来たエイリアとアイリス、レイヤー、パレットがクスクスと笑い、ゼロがギロリとゲイトを睨みつけ、エックスは苦笑していた。
そしてアクセルとルナの部屋では、アクセルが寝ているベッドの隣でルナがアクセルがいつ起きてもいいように林檎を剥いていた。
アクセル「あ、ルナ……おはよう」
果物ナイフを思わず指に刺しそうになったけれども、何とか刺さずにすんだ。
ルナ「おはよう、アクセル。気分はどうだ?」
アクセル「うん、とても気分がいいよ。ここは僕達の部屋?」
ルナ「ああ」
アクセル「帰ってこれたんだ…」
ルナ「ああ、お帰り。本当によかったよ…」
アクセル「ルナ…」
大人びた微笑を浮かべるアクセルにルナは思わず、顔を赤らめる。
2人の間に穏やかな沈黙が降りる。
ただ2人で一緒にいるだけなのに、とても安らかで、でも少し心がざわざわしたりするが、とても心地好い。
その時、アクセルの腹が空腹を訴える。
無理もない。
ハンターベースに戻ってからも数日も寝ていたのだから。
アクセル「…あはは、ルナ。何か食べるものない?」
ルナ「こんなのでいいならあるぞ?」
切ったばかりの兎カットの林檎を手渡した。
アクセル「あ、兎林檎。器用だね」
ルナ「まあな。」
しばらくしてアクセルは林檎を全部食べた。
空腹を満たしたアクセルがご馳走様と言うと互いに笑い合うのだった。
それから3日が過ぎた。
穏やかな晴天が、世界を見守るように広がる。
ったな」
研究室では、ゲイトは非常にやる気なさげな表情をしており、エイリアは苦笑している。
彼の視線は厚みのある書類に注がれている。
アクセルが消えた前後の分析データ。
ゲイト「メモリが復旧するなんて…反則だろう」
ソフト的にはともかく、中心に穴を空けたメモリが、物理的に回復するなんて有り得なかった。
ソフト的でさえ、ゼロやルインの例外を除けば皆無と言っていい。
エイリア「……奇跡が起きたのよ」
ゲイト
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