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【ONEPIECE】捨てられた人魚は恋をする【七武海×海賊】
王女と海賊団3
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「ねえ!トニー君たち!」
下から私達?を呼ぶビビの声が聞こえて
一階へ下りると走って近付いてきたビビが
私の腕に自分の腕を通した
リオ「…何?」
私の腕を掴まなくてもいいんじゃないかと思うんだけど
ビビ「こっちこっち♪
ルフィさん!さっき話してた町であった子です!」
麦わら帽を被った男の元へ連れて行かれると
二番隊の隊長と話すのを止めた麦わらが私を見た
ルフィ「おぉお前か!俺はこの船の船長のルフィだ!」
リオ「…へえ、船長だったんだ」
コイツがあのアーロンを潰した男かぁ
ジジイから話を聞いた時はまさかって思ったけど
…へえ…この男が。
それじゃあ隣にいる二番隊の隊長が、
海賊王ゴール・D・ロジャーの実の子って訳ね
ビビ「船長には、見えないでしょ?」
耳元でコソっと囁いたビビの言葉に
小さく頷くとさっきからずっと二番隊の隊長が見てきてる事に気付いた
ルフィ「お前、名前は?」
リオ「…名前?……私の名前は、リ――」
『プルプルプルプル〜 プルプルプルプル〜』
自分の名前を名乗ろうとした瞬間、
上着の胸元のポケットから電伝虫の声が聞こえてくると
ポケットから電伝虫を取り出すなり三人から離れた
『自滅する気か?』
リオ『電話をかけてくるなり第一声がそれとは酷いんじゃない?』
無事に着いたか?とか、
元気でやってるか?とか
そういう気遣いもなしに自滅する気か≠チて
リオ『本当お優しい救世主様だね』
『バカにするのは後だ。
いいかよく聞け、今絶対に本当の名前を明かすな
何でもいいから誤魔化せ』
リオ『なーんだ椅子に座って私の事を監視してるって訳ね』
『見守っている、だ』
リオ『何でもいいけど』
『よくないわっ!!
……いいか?この後、麦わらと白髭の小僧が出身地やお前の力の事で色々と質問してくるはずだ
絶対に本当の事を言ってはならんぞ』
リオ『適当に誤魔化せってわけね』
『あぁ…今急いでお前に電話をした理由だが…、
お前が今本当の事を言えば…待ち受けるのは最悪な未来だけだ
よく聞け…クロコダイルに会うまでは絶対に力を使うな』
リオ『……分かった』
『また危なくなったら電話をする』
リオ『お願い』
『気をつけてな』
そのまま受話器を戻すと
手すりを掴んで小さく、静かに深呼吸をした
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