・Original Episode 1・
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名した
新しい店に入るたび、アルトの持つ荷物が増えていく
ミラ「・・・大丈夫アルト?ごめんね、ちょっと買いすぎちゃったかも」
流石に両手両脇が塞がっているアルトを見て心配したのか
ミラは申し訳なさそうな表情でアルトの顔を覗き込む
アルト「これくらいは大丈夫だよ・・・それより、もう日が暮れちゃったね」
ミラ「えっ!?」
アルトが言って初めて気づくミラ、すでに空には綺麗な月が浮かんでいた
ミラ「ほんとね・・・じゃああそこで最後にしましょう!」
ミラが最後に選んだ店は喫茶店
店内と外に円卓が並べられており、ミラとアルトは外の席に向かい合うようにして座った
アルト「ふぅー・・・」
席に座ったアルトは両脇に挟んでいた荷物をそーっと隣の空席の椅子に下ろす
ミラ「ふふっ、お疲れ様アルト」
アルト「これぐらい平気、平気・・・それより小腹がすいたよ」
ミラ「へぇ、ここの店はケーキがお勧めだって!」
アルト「じゃあ、せっかくだから食べようかな」
そうしてミラとアルトはケーキと飲み物を頼んだ
しばらくしてウェイターが注文した品を丁寧に運んでくる
アルトはそのまま、綺麗なデザインの皿にのったケーキを口に運ぶ
アルト「・・・うん、美味い!」
口の中でとろとろのクリームがゆっくりと溶け、スポンジはこの上ない柔らかさだった
ミラ「本当に美味しいわ!ギルドに戻ったら挑戦してみようかな!!」
アルトとは違う味のケーキを味わい、満足そうな顔をするミラ
ミラ「ねぇアルト、そっちのケーキも一口頂戴♪」
互いに違う味のケーキを食べているため、ミラは別の味も楽しもうとケーキの一口交換を提案した
アルト「いいよー」
アルトもそれに応じてケーキを一口サイズに切り、フォークで持ち上げミラに差し出す
ミラ「ん♪」パクッ
アルト「!!?」
ミラが身体を乗り出し、アルトの差し出すフォーク諸共ケーキを口に咥える
ミラ「わぁ、とっても美味しい!!」
アルト「えっ・・・!?」
違う味を味わい感激するミラ
そんなミラとは対称に困惑するアルト
アルト「(か・・・間接キス・・・!?)」
優れた魔導士といえど思春期の男子、綺麗な女性との間接キスには何か思う事がある
ミラ「はい、私のもあげるね♪」
ミラが同じようにケーキを一口サイズに切ってアルトに差し出す
アルト「あぁ・・・うん・・・
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