第六十一話 真実
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に矢をふくらはぎに受け、倒れ込んだ。
震える手を支えに起き上がろうとしたエックスに引導を渡すかの如く光が降り注ぐ。
ルナ「エックス!!」
ルミネ「これで立っているのは、あなただけですよルナ」
ルナ「くっ…ルミネ…」
ルミネ「あなた方旧世代が、私達に勝てるはずはありません。私達はあなた方を超えた種族なのですから」
ルミネが言い切るのと同時に周囲の空間が暗転する。
ルミネ「優れた者は生き延び、劣った者は死に絶える。それが自然界の理です。あなた方は何も守れない、誰も救えない。来たるべき世界の前に滅びるのです。」
ルミネの言葉と共に周囲の空間が漆黒の色を高めていく。
ルミネ「ノアの洪水のように、全てを無に帰しましょう。それから私達は私達の楽園を創る。あなた方、旧き存在がいない理想郷を……パラダイスロスト!!!!」
黒き光がルナ達に迫る。
決して避けられない絶望の輝きが。
そして何もない白い世界で、レッドの手を握っていたアクセルの手が不意に力を失って離れた。
レッド『どうしたアクセル?』
突然のことにレッドは隻眼を丸めて振り返った。
アクセル『ごめんレッド…僕、やり残したことがあるんだ…向こうで、だからまだレッドとは一緒には行けない……ごめん…』
叱られた子供のように、ギュッと目を閉じてレッドの返答を待つ。
しばらくして、レッドが口を開いた。
レッド『そうか、じゃあ行ってこい』
頼もしい笑顔を浮かべて、アクセルに言う。
アクセル『いいの…?』
レッド『言ったろ?“いつでも来な、慌てなくてもいい”ってな。待つさ、会うのは、ずっと先で』
アクセル『レッド…』
レッド『大事な女を泣かせるような甲斐性のない奴に育てたつもりはねえからな』
アクセル『な、何でレッドが知って…』
レッド『それくらい分かる。どれだけ一緒にいたと思ってやがる………行ってこい。大事な物なら何が何でも守り通せ。いいな』
アクセル『うん…ありがとう…行ってくるよ』
アクセルは向かう。
自分が帰るべき、あの世界へ。
そして、向こうの世界では、“パラダイスロスト”と名付けられた黒き光はエックス達に迫る。
ルナが諦めかけた時。
純白の光が全員を包んだ。
ルナ「え!!?」
ルナは光の温かさに首を傾げ、ゆっくりと光の正体を伺う。
そして次の瞬間に目を見開
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